品川キャンパスの学生が6月23日から7月4日まで、「マリオンクレープ品川キャンパス店」の企画運営に取り組みました。株式会社マリオンとの連携による店舗運営は、学生有志が参加して2023年度から湘南キャンパスと品川キャンパスで実施してきましたが、今年度は国際・経営・観光・情報通信・政治経済の5学部を所管するグローバルシチズンカレッジ(GCC)において春学期に開講したGCC学系共通科目「グローカルPBL」の一環で同社との連携企画として実施。同科目を履修する約20名の学生が参加しました。



「グローカルPBL」は八木英一郎教授(経営学部)、貴家勝宏教授(国際学部)、和田龍太准教授(同)が担当。クレープを日本に紹介し、「食べ歩き文化」の創出や小さな店舗で多額の収益を生み出してきた株式会社マリオンとの連携によって、ビジネスの基礎を体験しながら学ぶ課題解決型学習(PBL=Project-Based Learning)を通してビジネスの課題を発見・解決し、社会に貢献できる創造的な次世代型の人材育成を目指しました。また、オリジナルメニューの提案、様々な広報活動、店舗運営のための実習や接客体験、シフト管理などに主体的に取り組むことで、チームワーク、積極性、判断力、行動力を育むことも目的としています。


学生たちはマーケティングや製品開発、コストマネジメントなどについて座学で学習。並行してメニュー開発や販売促進といったビジネスの課題についてマリオンの担当者とのディスカッションや品川キャンパスの近隣調査などを行い、店舗運営の準備を進めてきました。佐藤利泉さん(政治経済学部4年次生)は、「キャンパス内の店舗で待つだけでなく積極的に顧客開拓したい」と、チラシを作成してメンバーと共にキャンパス近隣に配布。中でも小中学校の教職員向けに配布したところ、「小学校からは30名ほどの職員さんが常連になってくれました。代金未払いと注文の見逃しなどを防ぐために皆で相談し、ネットでの注文やキャッシュレス決済も導入しました」と振り返りました。限定メニューとして「お好み焼きクレープ」を考案した石上星吾さん(観光学部4年次生)は、「大学生活の締めくくりとして挑戦しました。マリオンの方から“レギュラーメニュー化の可能性を探りたい”と言われ、手応えを感じました」と話しました。


学生リーダーの戸川準太さん(経営学部3年次生)は、鉄道会社勤務で社会人入学した自身の経験をふまえ、「さまざまな学部の学生と一緒にマネジメントを基礎から学び、具体的な数値目標を立てて店舗運営を成功させるプロジェクトに取り組めたのは貴重な体験で、自信につながりました」と振り返りました。