エコツーリズム研究会が1泊2日の「夏休みキッズパラダイス2025」を開催しました

熊本キャンパスで活動する「エコツーリズム研究会」が8月10、11日に、熊本市西区のヤマガラビレッジ(熊本市立金峰山自然の家)で「夏休みキッズパラダイス2025」を開催しました。本研究会では、過疎化・高齢化が進む熊本市西区の芳野地域を盛り上げようと、2014年から活動をスタートし、2022年には地域住民と共に地域応援団「芳野えーる」を組織。今回の催しは、1泊2日のプログラムを通して子どもたちに地元での忘れられない夏の思い出をつくってもらおうと芳野えーる実行委員会学生部会として企画し、指導する小林寛子客員教授(芳野えーる実行委員会事務局長)とともにプログラムの準備を進めてきました。

初日からあいにくの雨となりましたが、小学校4年生から6年生まで16名が参加。4つの班に分かれて、15名の学生がそれぞれサポートしました。開会式に続いて、名札に絵を描いて自己紹介するアイスブレイクを実施。施設の使い方を説明する館内ウォークラリーやクイズも行いました。学生が制作したアウトドアクッキングの注意点に関する動画を視聴した後、実際にカレー作りに挑戦。キャンドルに火を灯す「キャンドルのつどい」や、じゃんけんで負けた人が列に連なる「じゃんけん列車」なども楽しみました。最後は「熊本が子どもたちにとって大事な故郷としていつまでも忘れられない場所になるように」との願いを込めて、学生たちが嵐の『ふるさと』を合唱しました。2日目は、熊本地震の経験を伝えようと、崩れた熊本城の瓦に思い思いの絵を描く絵付け体験を行ったほか、葉っぱやフルーツの形の紙に2日間でできるようになったことや思い出を書いて飾る「芳野えーるの木」を作成。参加した子どもたちからは、「楽しかった」「また参加したい」といった感想が聞かれました。

本企画のプロジェクト副リーダーを務めた辻田龍太朗さん(文理融合学部3年次生)は、「4月のヤマガラビレッジのリニューアルオープンと同時に現地の下見をして、何度も話し合いを重ねてプログラムを考案しました。ヤマガラビレッジ主催の子どもたちを対象にしたキャンプのお手伝いにも参加し、どうしたら子どもたちに安全に楽しんでもらえるかを考えてプログラムを準備してきました」と振り返ります。事前にリハーサルを実施し、当日は悪天候のために屋内でのプログラムに変更したり、悪天候を心配する保護者向けに急遽Zoomでミーティングを実施したりと臨機応変に対応。リーダーの飯山瑛梨香さん(同)は、「故郷での楽しい思い出は、将来進学や就職で遠くに移り住んでも地元に戻ろうと思うきっかけになるのではと思って企画しました。最初のうちは緊張していた子どもたちもさまざまなプログラムを通して徐々に打ち解けていて、笑顔で楽しんでくれてよかった」と話していました。