2025年8月、沖縄地域研究センターは、西表島エコツーリズム協会が主催する事業「夏休みエコツーこどもウィーク」に協力し、研究員の持ち味を活かした教育プログラムを実施しました。プログラムの内容は「小さないきものを見てみよう!」というテーマで西表島の海にみられるプランクトンの観察会です。事業は、島の自然や文化について学ぶことを趣旨として、西表島在住の小中学生を対象に呼び掛けがなされました。

当日は、西表島北西部の玄関口上原港フェリーターミナルに集合し、主催者の進行で参加者の自己紹介とスケジュールの説明から始まりました。説明後、プログラムのスタートです。港では、参加した小学校3年生から6年生の9名が3チームに分かれて、岸壁の縁で落水に注意しながらプランクトンの採集を行いました。岸壁の縁では、プランクトンネットを鉛直方向に曳き、初めてのプランクトン採集を全員が体験をしました。採集時には、「何かとれた?」「とれたのをみたい!」と知的好奇心を膨らませ、暑い日差しの下で目を輝かせて取り組んでいました。続いて、沖縄地域研究センターの浦内施設へ移動しプランクトンの観察を行いました。観察で使用した顕微鏡は、双眼実体顕微鏡で倍率は20倍です。顕微鏡は、小学5年と6年が理科の授業で学びますが、3年生と4年生には初めて目にして触る機器でした。全員が、慣れない顕微鏡の使い方に苦戦をしていましたが、時間と共に克服し、ようやくプランクトンを発見できた時には、驚きと喜びを歓声に換えていました。観察会のまとめでは「プランクトンとは何か」と「プランクトンと私たちのつながり」について解説を行い「小さないきものを見てみよう!」のプログラムを無事実施することができました。







