ToCoチャレ「Tokai Formula Club」が、9月8日から13日まで愛知県・Aichi Sky Expoで開かれた「学生フォーミュラ日本大会」で、特別賞「ベストコンポジット賞」1位を初めて受賞しました。この大会は、学生たちがフォーミュラカーの構想・設計・製作を通してものづくりの総合力を競うもので、今回は国内外から90チームが出場しました。

マシンの軽量化や耐性などの観点から、特に優れた技術力を発揮したチームに贈られる「ベストコンポジット賞」を受賞したのは、学生たちが約1年をかけて開発したマシン「TF25」です。開発の過程では、軽量化を目指すためにドライバーが乗る「モノコック」の重量や接着力に課題がありました。そこで、プロジェクトメンバーの中安翼さん(工学部4年次生)が、プロジェクトメンバーの青戸宏紀さん(同3年次生)、久保田大雅さん(同2年次生)とともに内田ヘルムート貴大准教授(工学部)の研究室で、電子線を用いて接着力を高める処理について研究。この成果をマシンに導入したことで、接着界面の強靭化に成功しました。大会では、中安さんが審査員にマシンの性能をアピール。「研究」とコラボしたさまざまな開発により、前モデルの「TF24」と比べて16kgの軽量化を実現したことが高く評価され、受賞につながりました。
中安さんは、「プロジェクト活動と研究室での学びを評価していただき、とてもうれしく思います」と笑顔を見せました。また、「今大会ではマシンの騒音レベルが基準を上回り、車体の走行性能をアピールする動的審査への出場を逃しました。課題を解決して来年度は動的審査の完走を目指します」と意気込んでいます。




