農学部では、2025年9月3日から9月9日の6泊7日の行程で、沖縄県八重山地域において「総合農学実習」を実施しました。

この科目は、毎年サマーセッション期間に開講しており、履修希望者には事前に八重山地域で取り組みたいことをまとめたレポート課題の提出が求められます。その後、担当教員が審査し、課題に合格した学生のみが実習に参加できるというもので、今年度は10名の学生が参加。西表島にある本学沖縄地域研究センターを中心に石垣島、竹富島、由布島などで実習が行われました。
実習では、沖縄地域研究センター網取施設の視察や西表島のトレッキング研修、マングローブ林の調査を実施。地域によって異なる農業や食を考える上で、事前学習した事柄を実際の調査で見聞を広げ、野生動物保護センターや酒造メーカー、国際農林水産業研究センターなどの施設見学を通じて、八重山の自然環境と風土・文化について理解を深めました。
実習に参加した学生からは、「西表島の独自の生態系やその形成過程について詳しく知ることができた」「ヤエヤマヒルギ・メヒルギ・オヒルギといったマングローブ林を観察し、それぞれの特徴を知ることができた」「地域性のある食材から食品の機能性向上に繋がる可能性を感じた」といった声が聞かれました。
農学部では、農学科・動物科学科・食生命科学科それぞれの専門分野の視野を広げられる実践的な実学教育を行っています。




