福岡高の生徒を対象に「東海大学体験授業」を実施しました

文理融合学部と農学部では11月29日に、付属福岡高校の2年生を対象にした「東海大学体験授業」を同校で初めて実施しました。両学部の学びを体験することで進路選択の参考にしてもらおうと福岡高の進路指導部が企画したもので、当日は6学科の教員が12の授業を開講。約360名の生徒が2講座ずつ選んで受講しました。

文理融合学部では、経営学科の西村知教授が「経済学で何が学べるか?」をテーマに、萩野誠教授は「経営学の起源について」と題して講義を展開。地域社会学科の八尋剛規教授は「みせられる写真、みられる写真撮影」として写真の構図や撮影方法について解説し、荒尾千春教授は「聴く×伝わる=わかり合えるコミュニケーション」についてレクチャーしました。人間情報工学科の名取隆廣講師の授業では「IoTを体験する:Pythonを使ったセンサプログラミングに挑戦してみよう!」と題してプログラミング演習を行い、城屋敷健志准教授の授業「スコープと指先!?でカラダのナカを視(み)て診(み)よう!」では、生徒が内視鏡スコープを用いた模擬手術などを体験しました。

一方、農学部では、農学科の川邊隆大准教授が「花の色とホットケーキ」と題して色素について説明するとともに、生徒たちがホットケーキを作って色の変化を観察。佐伯爽講師は「果物に含まれるデンプンを観察しよう」をテーマに実験を行いました。動物科学科の佐藤祐介准教授は「しぼりたてミルクで作るチーズ&バター」の実験を行い、樫村敦准教授は「観て、触って、比べて知ろう!意外と知らないモグラの生態」について標本や写真を交えながら解説しました。食生命科学科の山下秀次教授は「台所用品でDNAを取り出してみよう」と題してタマネギからDNAを取り出す様子を説明し、多賀直彦講師の授業「固定化酵母をつくる」では生徒自身が真剣な表情で酵母の固定化に挑戦しました。

生徒たちは、「大学の授業は難しいイメージでしたが、パンケーキ作りなどの実験を通して楽しく学ぶことができて、イメージが変わりました。コミュニケーションの授業では、相手への言葉の返し方など今日から使えるヒントがたくさんありました」「内視鏡を使った模擬手術を体験し、CTスキャンなどのさまざまな技術についても解説を受けて医療分野への関心が高まりました」と口々に感想を話していました。津山憲司校長は、「高校2年生の秋は進路を考える大切な時期です。それぞれの学科の授業を体験することで、大学で何を学べるかを知るとともに、興味関心を広げ、将来を具体的に考えるきっかけにしてほしい」と語りました。