阿蘇くまもと臨空キャンパスでは10月10日に、農学部の4年次生を対象とした「フードサイエンティストの資格認定研修会」を開催しました。

この資格は、食品科学教育協議会※が認定するもので、食品や微生物に関する講義や実験・実習を履修し、所定の研修を修了した学生に「食品科学技術認定証」が授与されます。資格取得者は「フードサイエンティスト」として認められ、食品分野での専門的な知識と技術を身につけた証となります。
※食品科学教育協議会HP
https://shokuka.jp
今回の研修では、東洋食品工業短期大学包装食品工学科の髙橋 英史 教授を講師にお迎えし、「容器詰め食品の魅力」をテーマに講義が行われました。農学科・動物科学科・食生命科学科の学生たちは、缶詰やびん詰、レトルトパウチ食品といった容器詰め食品について、その長所や短所、製造工程、製造方法などを学びました。
特に、さば水煮缶詰やカレーパウチ詰を例に、各工程での衛生管理(HACCP:危害分析重要管理点)の重要性について詳しく学び、殺菌対象となる微生物の制御や水分活性など、食品加工と保存の科学的な仕組みを理解しました。
参加した学生たちは、「これまでの学びが実際の食品づくりや社会にどのように生かされているか実感できた」と感想を述べ、食品科学の学びをより深める貴重な機会となりました。
本学農学部では講義や実験実習に加えて、このような実践的な研修を通じ、食品科学分野で活躍できる専門人材の育成を進めています。

