熊本キャンパスで4月4日に、2026年度春学期入学式を挙行しました。今学期は、熊本、阿蘇くまもと臨空の両キャンパスにある大学院と学部に計582名が入学(編入学を含む)。九州学生会による校旗入場から始まった式では、木之内均副学長(九州キャンパス担当)による開式の辞、建学の歌の斉唱に続いて新入生の人数を読み上げ、入学許可を宣言しました。






式辞では木村英樹学長が登壇し、本学の概要や沿革をはじめ、創立者・松前重義が学園の母胎である望星学塾に掲げた「若き日に汝の」から始まる「思想を培え」「体軀を養え」「智能を磨け」「希望を星につなげ」の4つの言葉を紹介。「このうち、体軀ではロボティクスの発達、知能はAIの普及で人類を凌駕する時代が迫っており、2042年から2045年ごろにAIが人間を超えるシンギュラリティを迎える予測もあります。さらに、半導体技術やデータサイエンスの進化によってもっと早まるかもしれません。ただ、松前博士が初めに掲げた『思想』はAIにはありません。現在のAIはインターネット上のさまざまなデータからもっともらしい答えを選んで提示するにとどまっており、学生の皆さんにはAIに負けない人間としての尊厳を持つためにも、本学で挑戦と失敗を繰り返し、社会に羽ばたいていける人材として育ってほしいと願っています」と強調しました。

来賓祝辞では農学部卒業生、大学院農学研究科、生物科学研究科修了生で本学発ベンチャーである株式会社プロバイオの代表取締役社長を務める中島勇貴さんが登壇しました。中島さんは、2016年に農学部に入学し、大学院では乳酸菌や発酵食品の機能に関する研究に取り組む傍ら在学中にプロバイオの設立に携わり、日本学術振興会特別研究員を経て、4月1日より社長に復帰しました。新入生に向けて、「ぜひ『少しかっこ悪い大学生活』を送ってください。大学生と言えば華やかなサークル活動や恋愛に目が向くものですが、本当にやりたいことに本気で向き合うことができるのが大学生活であり、そのためにはかっこ悪く見える選択を強いられる場面もあります」と語りかけ、自身の学生時代の苦労を振り返りつつ、「自分が本当にやりたいことに向き合っていたので苦しいとは感じませんでした。東海大には充実した学修環境があり、熱心に指導してくださる先生方や支えてくれる職員の方々、仲間も保護者の方々もいます。この環境に感謝し、一生の財産となる経験を築いてください。これからの4年間が実り多く、少しかっこ悪くても、誰よりも誇れる時間になることを心から願っています」とエールを送りました。




閉式後は各研究科長、専攻長、学部長、学科長がお祝いを述べ、九州学生会主催による歓迎企画も実施。ストリートダンス同好会と吹奏楽同好会が歓迎のステージを披露しました。グラウンドではクラブ・サークル、ToCoチャレのプロジェクトによる活動紹介も行い、教室に移動して豪華景品が当たるビンゴ大会も実施しました。新入生たちは、「体操競技部に入部するので、練習を積み重ねて日本一を目指します」「阿蘇くまもと臨空キャンパスはとてもきれいで、整った施設で勉強できる日が楽しみです」「大学でしっかり学んで地元の活性化に貢献できるような人材になりたい」と口々に話していました。






なお、入学式式場の壇上や終了後にキャンパス内に設置されたフォトスポットには、農学部農学科の松田靖准教授が作成した2つのフラワーアレンジメントを飾りました。メーンの大きなアレンジメントは新入生自体、小さなアレンジメントは周囲で支える保護者や教職員をイメージした作品です。松田准教授は、「メーンのアレンジメントに使った『ウンリュウヤナギ』は、曲線を描きながら上へと伸びていますが、学生たちの歩みも一直線ではなく、迷い、悩みながら進んでいくものであるというイメージです。しかし、その曲がりくねった軌跡が心の根を深くし、皆さんを思いがけない景色へと導いてくれるでしょう」と作品に込めた思いを語っています。