医学部と健康学部では4月25日と5月9日に、学術交流協定を締結している昭和薬科大学で「2026年度多職種連携チーム医療演習」を実施しました。この演習は、医師、看護師、ソーシャルワーカー、薬剤師を目指す学生が各職種の役割を理解するとともに、自らの職種の特性を生かした多職種連携による医療を実現するための知識や技能、態度の修得を目指すものです。今回は、医学部医学科5年次生と看護学科4年次生、健康学部健康マネジメント学科3、4年次生、昭和薬科大学薬学部6年次生の合計約370名が演習に取り組みました。

演習に先立ち、医学部の川田浩志副学部長が、「患者さんを第一に考え、多様な視点から支援の方向を考えてください」と語り、看護学科の今泉郷子学科長は、「互いに理解し合う“ケアリング”を意識しながら議論を深めてほしい」と激励。昭和薬科大学の宇都口直樹学長は、「最終的な目標は国民の健康な生活の確保です。患者さんや家族の幸せに向けてディスカッションしてください」とあいさつしました。続いて、学生たちが40チームに分かれ、教員をファシリテーターとして事前に指定された症例について討論。患者の病態や既往、本人や家族の意思、生活環境、経済状況といったさまざまな要素を踏まえて治療やケアの方法を検討し、最後に結果を発表して質疑応答を交わしました。
医学科の学生は、「多職種連携の意義を実践的に学ぶとともに、自分たちの判断が患者さんの将来にどのような影響を与えるのかを真剣に考える機会にもなりました」と振り返り、看護学科の学生は、「患者さんや家族と医療チームの架け橋としての役割を意識しました。“人を診る”大切さを忘れず、臨床実習に臨みたい」と意欲を語っていました。健康マネジメント学科の学生は、「生活背景や退院後の生活を見据えた支援を考えるソーシャルワーカーとしての責任を果たせるよう努めました。職種間の情報共有を円滑にするため専門用語に関する理解も深めていきます」と話していました。
指導教員からは、「患者さんの真の思いをチームで共有し、治療や支援に役立てる難しさを体感するとともに、追究すべき課題も見いだせたと思います。“患者さんのため”を原動力として、よりよい医療の実現に向けて前進してほしい」「チーム医療には、共感する力や聞く力、話す力といったコミュニケーション力も求められます。演習での学びを糧に実習に臨んでほしい」といった期待が寄せられました。
運営責任者を務めた医学科の沖将行准教授は、「患者さんや家族のニーズが多様化する中で、互いに納得できる質の高い医療を提供するためには、専門職が多角的な視点から知恵を出し合って方向性を導くチーム力が不可欠です。プロフェッショナルとして専門分野の知識や技術を磨くとともに、チーム医療のあり方について考え続け、信頼される医療者になってほしい」と話しています。







