医学部医学科が4年次生を対象に白衣授与式を行いました

医学部医学科では9月25日に伊勢原市民文化会館で、4年次生113名を対象とした白衣授与式を行い、医療人としての責任をあらためて胸に刻み、白衣を身にまといました。

初めに大上研二医学部長が、臨床実習に進む学生たちを祝福。「医学部が育成を目指している良医とは、科学的根拠に基づく診療を実践できるだけでなく、人間性において患者さんに信頼される医師のことです」と語り、AIや先端技術が進化する中でも、患者さんの不安や希望に耳を傾け、寄り添う姿勢の大切さを強調しました。また、「臨床現場では多くの職種が連携して患者さんを支えています。互いを理解、尊重し、協力する姿勢を身に付けてください」と呼びかけました。続いて、4年次生の指導教員を務める高橋雅道教授が、自身の脳神経外科医としての経験を紹介しながら、「白衣に袖を通した時から、目の前の患者さんの命に真摯に向き合うことを求められるプロフェッショナルへの道を歩み始めます」と激励。自らも学生時代の実習で学んだ知識がその後の診療で大きな支えになった経験を振り返り、「これから回るすべての診療科での学びが、医師として生きていく人生の血肉になります」と語りました。

その後、大上医学部長、川田浩志副医学部長、竹下啓医学科長、高橋教授、小川吉明医学部付属病院長、医学科同窓会「星医会」の白石光一副会長が、学生一人ひとりに白衣を授与しました。白衣を身に付けた学生たちに向け、小川病院長は、「白衣は単なる衣服ではなく、医療人としての責任と覚悟を身にまとうものです。一人ひとりの行動が病院全体への信頼につながります。患者さんにはそれぞれ積み重ねてきた人生や家族、暮らしがあることを忘れず、病気を見る目にとどまらず、人を見る目と人に寄り添う心を持って実習に臨んでください」と語りました。白石副会長は、自身も卒業から40年以上を経た今も新たな学びがあると話し、「医師としての自覚を持ち続けることが大切です。同じ東海大学の白衣を着た仲間としてのつながりを大切にし、卒業後もその誇りを持ち続けてください」とエールを送りました。続いて、医療情報・システム部長の土谷飛鳥教授が、臨床実習の開始に伴って学生一人ひとりに付与される電子カルテのアカウントを「患者さんの人生へとつながる鍵」と表現。カルテの適切な閲覧や患者情報の取り扱い、SNSや外部AIサービス利用時の注意点など、守秘義務と情報セキュリティーについて説明しました。医学部付属病院の森悟子看護部長は、患者さんを中心とした医療を実現するには、多職種が互いの専門性を尊重して協働することが重要だと説明。学生たちに、医師としてのリーダーシップと、チームの一員として協力する姿勢を持つよう期待を寄せました。

さらに、学生を代表して生田明理さんが登壇し、小川病院長に向けてあいさつを述べ、これまで指導にあたった教員らへの感謝とともに、「患者さんの立場に立って考え、常に学ぶ姿勢を持ち、チーム医療を実践していきたい」と決意を表明しました。最後に教育計画センター長の増田良太教授が、「これからの臨床実習では、まず自分で考え、調べた上で、分からないことは指導医にたずねて議論するという主体的に学修する姿勢が重要です。患者さんの許可と医療スタッフの協力によって実習が成り立っていることを忘れず、2年間の実習を通じて成長してほしい」と期待を寄せました。竹下医学科長が閉会の言葉を述べ、式典を締めくくりました。

なお、学生に授与された2着の白衣のうち1着は星医会から贈られました。