農学部で、松前国際友好財団フェローシップを利用して来日中の研究者による国際交流研究発表会を開催しました

7月11日、松前国際友好財団フェローシップを利用してタイ国より来日中の研究者による国際交流研究発表会を、農学部で開催しました。松前国際友好財団は、本学の創立者である松前重義博士によって設立された公益財団法人で、1980年より日本の教育研究機関において研究活動に従事する外国人研究者に対し研究奨励金として奨学金を交付しています(http://www.mif-japan.org/?hl=ja)。

フードテクノロジーが専門のモンコンタナワット ナルエモン博士(タイ国ラジャマンガラ技術大学チャンタブリ校)は、4月中旬より3ヶ月の間、本学農学部バイオサイエンス学科食品機能科学研究室(安田伸教授)にて食品科学研究に従事。この日は、「発芽黒米茶の抗酸化活性とフェノール性化合物に及ぼす焙煎時間の影響」と題して発表を行い、タイ伝統食品発芽黒米茶の製造、焙煎加工中におけるポリフェノールや抗酸化力などの諸性質の変化について本学で得られた研究成果を、セミナー形式で英語で紹介しました。

参加者からは「タイの黒米の品種によって結果に変動はあるのか」、「焙煎によりどのような成分変化が生じて結果に影響を及ぼしているのか」などといった内容のほか、「研究留学を通して印象的だったことは」などアットホームな雰囲気のもと質疑がありました。モンコンタナワット博士は、「地域に密着した農産物や伝統食材について、その効能や食品加工プロセスにおける化学変化を科学的に解明していきたい」と話しています。

本学部では、国際学術交流と連携を目的に実施している協定校交換研究留学プログラムにより、タイ王国モンクット王ラカバン工科大学(KMITL)やメジョー大学等からも複数の教員や大学院生を継続的に受け入れています。この日は、他研究室の研究留学者からもエールが送られました。

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