農学部主催「熊本地震追悼式」を行いました

2019年04月15日

阿蘇実習フィールドで4月14日に、農学部主催「熊本地震追悼式」を行いました。2016年4月14日と16日の2回にわたって最大震度7を記録した平成28年熊本地震では、熊本県内に居住する本学の学生、教職員が多大な被害を受けました。特に阿蘇実習フィールドとその周辺地域は甚大な被害を受け、本学農学部の学生3名の尊い命が奪われました。式は地震の発生からの節目を迎えるこの時期に、熊本地震で亡くなった方々をあらためて追悼することを目的としています。今回は今年3月に竣工した農学実習場Bを会場に、山田清志学長や荒木朋洋九州キャンパス長(学長補佐)、岡本智伸農学部長をはじめとした教職員と農学部の学生ら約70名が参列しました。

参列者全員で黙祷を捧げた後に、山田学長が追悼の言葉を述べ、「これまでの追悼式とは違い、今回は建物の中で執り行うことができるようになりました。復興に向けた歩みの成果であり、亡くなられた3名の学生の皆さんにも喜んでもらえると思います。この追悼式は熊本地震での被害はもとより復興への思いを風化させないための大きな節目であり、心新たに熊本県、南阿蘇村、ひいては日本全体の農業のために尽力していく考えです」と力強く語りました。荒木九州キャンパス長は、「この農学実習場は今年3月に竣工しましたが、阿蘇くまもと空港に近い益城町の新キャンパスの設計もスタートするなど、農学部の復興へ新しい一歩を踏み出しています。農学部の熱い魂を絶やすことなく、新しい学部をつくっていきます」と今後への決意を述べました。

また、岡本学部長は、「この4月にも農学部に全国から200名以上の新入生が集ってくれました。我々教職員は新しい仲間の思いを受け止め、頑張らなくてはなりません。何が正しいことなのか分かりにくい現代社会にあって、うわべの言葉に惑わされず、地に足をつけ、五感を研ぎ澄まして、自然や地域とつながりながら一心不乱に若者たちを育てていきます。そのことが地域への恩返しであり、熊本地震で尊い命を失った3名の学生の皆さんの志を星につなげることになると信じています」と誓いました。学生代表の慰霊の言葉では、九州学生会九州執行委員会の津田航士郎さん(農学部3年次生)が、「私たちは熊本地震の発生後に入学したため、被害の状況はテレビの画面を通してしか知りませんでした。しかし、東海大学に入学し、熊本で地震の被害を目の当たりにして、私も復興の手助けをしたいと考えボランティア活動に参加してきました。その中で前を向くことの大切さを知りました。全員で力を合わせることで活気ある熊本をつくれると思います」と話しました。

その後、山田学長、荒木九州キャンパス長ら教職員と、南阿蘇村の吉良清一村長、学生代表として津田さんが献花を行い、追悼式終了後には参列者も献花して地震で亡くなった方々を追悼しました。出席した市原尚久さん(同)は、「志半ばで亡くなった3名の学生のご冥福をお祈りする気持ちで献花しました。県外の方には熊本地震はもう過去のことだと言われることがありますが、爪痕はまだ多く残っています。そのことを多くの人に伝えていくとともに、阿蘇実習フィールドで多くのことを学び、将来に生かしていきたい」と語りました。

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