精密工学科の卒業生が日本機械学会関東学生会でベスト・プレゼンテーション・アワードを受賞しました

工学部精密工学科を4月に卒業した大塚亮さんが、3月10日に東京都内で開催された日本機械学会関東支部主催の「関東学生会第55回学生員卒業研究発表講演会」でべスト・プレゼンテーション・アワードを受賞しました。

大塚さんは、本学科の槌谷和義教授の研究室で取り組んできた「アキレス腱組織の微視的強度観察」について成果を発表しました。アキレス腱の硬化は筋肉の断裂に結びつくなど健康な生活にも影響を与えますが、X線やMRIを使ったこれまでの観察手法では大まかな傾向しか診断できないという課題がありました。今回の研究では、マウスから摘出したアキレス腱を、ナノインデンタという装置を使って分析。観測場所を変えながら規則的に3次元で計測していくことで、筋繊維1本の硬さの傾向を調べることを可能にしました。

大塚さんは、「3年次生までで培ってきた知識を土台にしながら、研究室ではそれまで学んでこなかった生体についても集中的に勉強してきました。当初は不安もありましたが、やりがいも感じる研究だったと思います。この一年間仲間と支え合いながら取り組んできた成果を多くの方に評価されたことは、この研究や努力が社会から認めていただいたのだと感じています。今後は、機械の設計や開発に携わる予定です。消費者や同僚から信頼され、『彼に任せておけば大丈夫』と思っていただけるようなエンジニアを目指します」と話しています。

機械学会(精密)(1)_525.jpg

機械学会(精密)(2)_525.jpg