「学生研究発表会ー原子力・放射線部門ー」で原子力工学科の学生が奨励賞を受賞しました

工学部原子力工学科の学生11名が、3月1日に東京大学本郷キャンパスで開催された一般財団法法人日本原子力学会の関東甲越支部が開催する「学生研究発表会―原子力・放射線部門―」に参加。口頭発表の総件数は49件で、当学科から6件の口頭発表を行い、そのうち2件が奨励賞を受賞しました。

奨励賞を受賞したのは、桑名善鉄さん(4年次生・指導教員:亀山高範教授)の「研究炉シミュレータの精度向上−3次元炉心計算コードを用いた動特性パラメータの解析−」と貫洞拓真さん(同)、加々美聖さん(同・ともに指導教員:吉田茂生教授)による「体内中性子線量分布の可視化のための寒天ファントムによる基礎研究」です。桑名さんの研究は、湘南キャンパスにある研究用原子炉シミュレータ 「Tokai University Reactor Simulator」(TURS)を使った際の、原子炉内のさまざまな数値を正確にしたもの。貫洞さんと加々美さんの研究は、身体に影響を与える中性子の「人体線量分布」を図ることが目的で、人体同様に水分(水素)の多い寒天の中における中性子のふるまいを分析したものです。

桑名さんは、「初めての学会発表だったので、まさか賞までいただけるとは思ってもいませんでした。自分のやってきた研究が卒業間近の学会で評価されてよかった」と笑顔を見せ、貫洞さんは、「社会に出てからも、自分の研究や考えを発表する機会は多いと思います。今回の経験を生かして、これからもよりよい成果を出していきたい」と抱負を語りました。指導に当たった亀山教授は、「学生たちは毎日朝から夜まで研究室で努力を続けていました。学会発表の準備では、研究成果をまとめるだけでなく、資料の作成などにも取り組み、より実践的な力を身につけてくれたと思います」と話しました。

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