インド・サストラ大学で研修プログラムを実施しました

マイクロ・ナノ研究開発センターでは8月5日から13日まで、インド・サストラ大学のナノテクノロジー&アドバンストバイオマテリアルセンター(CeNTAB)で本学の学生を対象にした研修プログラムを実施しました。両センターが昨年締結した教育研究に関する覚書に基づいて初めて行ったもので、工学部の学生と大学院生11名が参加しました。

学生たちは、2日間にわたってCeNTABにある20研究室の教員らから研究内容について説明を受けたのち、自らの研究内容を発表。その後、興味・関心のある研究室を訪れ、教員や学生とより深く議論を交わしました。柏原侑輝さん(大学院工学研究科機械工学専攻2年次生)は、「博士課程への進学を考えており、グローバルな視野を養いたいと思って参加しました。実験機器などの共有がとても進んでおり、こうした機材の共有によって研究者同士の交流が盛んになっていることを学びました。設備面では東海大学とあまり差がないと感じる一方、日本が将来発展するためには人材の育成がとても重要で、私自身も研究者として能力を貪欲に高めていかなければならないことを実感しました」と語りました。また原﨑はるかさん(工学部精密工学科4年次生)は、「国際的にさまざまな人と交流できるよい機会だと思い参加しました。サストラ大の先生や学生はとても気さくで、彼らと語り合う中で自発的に行動し、コミュニケーションを密に取ることの大切さを実感しました。またインドの学生たちが高い熱意と自信を持って生き生きと研究に取り組んでいる姿から、私たち日本人も大学で学び、研究できていることにもっと感謝すべきなのだと再認識することにもなりました。今後研究を進める上でも、一人の人間として生きていくうえでも大切なことを学んだ研修でした」と話しています。

両センターの交流活動を担当するマイクロ・ナノ研究開発センターの槌谷和義教授(工学部精密工学科)は、「今回の研修は、海外の若手研究者とのディスカッションを通して自らの研究を世界的なフィールドの中で位置づけ、個々の研究を自らの中で結びつけることで研究をさらに加速させるきっかけにしてほしいとの狙いで実施しました。CeNTABと本センターは研究領域も近く、また互いに私立大学であるなど類似点が多いことから、研究分野での相乗効果が期待できるパートナーだと考えています。今後も学生の相互派遣だけでなく、国際会議なども共同で開いていきたい」と語っています。

なお9月には、サストラ大から大学院生1名を3カ月間受け入れることになっており、12月には同大の学生向けの研修プログラムを実施する予定です。

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