大学院工学研究科の横内さんが国際学会でBest Paper Awardを受賞しました

大学院工学研究科機械工学専攻1年次生の横内佑哉さん(指導教員=工学部機械工学科・甲斐義弘教授)が、10月12日に開催された国際会議「The 15th International Conference on Natural Language Processing and Knowledge Engineering (NLP-KE’20)」でBest Paper Awardを受賞しました。この国際学会は、自然言語処理や知識工学に関するもので、優れた発表を行った研究者に同賞が贈られています。

横内さんは、高齢者の歩行機能の改善や強化に役立つ歩行訓練機の開発を進めています。人は年齢を重ねるにしたがって筋力が衰え、歩行能力が低下していきますが、中でも急な速度変化に対応できずに転んでしまい大けがを負うケースが増えているといわれています。横内さんはそうした課題を改善しようと、甲斐教授の研究室で以前から手掛けている転倒防止装置を搭載した吊り上げ装置とトレッドミルを組み合わせ、歩行能力の維持・強化を図りつつ、訓練中に転んでけがをする心配のない装置の開発に関する成果を発表しました。

受賞を受けて、「由緒ある国際会議での発表だったので大変緊張しましたが、先生や先輩、友人らの協力があって受賞でき、光栄に思っています。装置を高齢者の方に使ってもらう機会もあったのですが、被験者からも使用した感想を聞くことができ、今後の研究活動の指針となり、やりがいも感じています。新型コロナウイルス感染症の拡大が収まらない中、思うように研究が進められない苦しさもありますが、研究室の仲間が手がけている他の技術とも組み合わせながら、高齢者の方に実際に使ってもらえるような装置に発展させていきたい」と話しています。