大学院生が日本結合組織学会学術集会でYoung Investigator Awardを受賞しました

2017年07月10日

大学院工学研究科応用理化学専攻2年次生の五十嵐敦さん(指導教員=工学部応用化学科・マイクロナノ研究開発センター 岡村陽介准教授)が、6月16、17日に津市の三重県総合文化センターで開催された「第49回日本結合組織学会学術集会」で「JSMBM2017 Young Investigator Award(YIA)」を受賞しました。同学会は、人体を構成する結合組織や細胞間マトリクスに関する研究発表と情報交換の場として開かれているもので、若手研究者が発表した優れた研究にYIAが贈られます。

五十嵐さんは、岡村准教授のほか医学部基盤診療学系の稲垣豊教授(マトリックス医学生物学センター)や住吉秀明講師(同)の指導を受けながら、皮膚の再生を助ける「超薄膜ばんそうこう」の研究に取り組んでいます。現在、重い火傷などで表皮の下にある真皮が損傷してしまった場合には、コラーゲンをスポンジ状に加工した人工真皮を埋め込む治療がなされています。しかし、皮膚の再表面を構成する表皮が再生しないため、スポンジの上に体のほかの場所から採取した表皮を移植しなければなりません。五十嵐さんはその問題を解決するため、人工真皮に平滑な表面をもつナノシートを接着させる研究に取り組んできました。今回の学会では、簡便な手法でナノシートを調製し、人工真皮との組み合わせ方や表面形状を検討した成果について発表しました。「指導教員の岡村先生、稲垣先生、住吉先生をはじめ多くの方の指導のおかげでいただけた賞だと思っています。学会には、医学的な視点からの意見を得たいと考えて参加しましたが、多くの方から専門的な指摘や期待の言葉を聞くことができ、さらにこの研究を発展させたいという意欲が高まりました。応用化学科では、日常的な現象を化学の視点から真の意味で理解する力がつくだけでなく、工学部に留まらず文学部や理学部、医学部などとの共同研究に学生も参画でき、先生方から親身な指導が受けられる点が大きな魅力だと感じています。今後もこの恵まれた環境に感謝して、医学と工学を結ぶ新規材料の研究にしっかり取り組みます」と話しています。

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