産学連携作品展「次世代コミュニケーションのあり方」を実施しました

2018年06月19日

教養学部芸術学科デザイン学課程では、6月1日に東京・フクラシア品川クリスタルスクエアで、株式会社ナカヨ、ナカヨ電子サービス株式会社との産学連携作品展「次世代コミュニケーションのあり方」を初めて開催しました。企業向けの通信機器や介護施設向けコミュニケーションシステムを開発・販売している同社から研究委託を受けて本課程の学生が授業の一環として取り組んだもの。学生たちは本課程の戸谷毅史教授(教養学部長)や森本忠夫准教授らの指導を受けながら企業の課題について考え、次世代向けコミュニケーションツールを企画・デザインしました。

プロジェクトでは、本課程プロダクトデザインコースの3、4年次生11名が10作品を考案。リーダーの新田真子さん(4年次生)は今回のテーマについて、「株式会社ナカヨ、ナカヨ電子サービス株式会社では、オフィスで使う電話機から介護施設で使う緊急呼び出しのコールシステムまで幅広いコミュニケーションツールを開発されているので、そういった商品が作られた背景を考え、『何をコミュニケーションと呼ぶのか』『どんなコミュニケーションが不足しているのか』など話し合いを重ねて作品に反映させました」と語ります。学生たちが手掛けた商品は多岐にわたり、通話内容を文字起こししてメモを取る手間をはぶく電話機「テルミル」、社内で会話のネタを提供する「いくらとぴっく」、信号機や車をセンサーで感知する視覚障害者向けのデバイス「シェルポート」など、個性豊かな作品が並びました。

ナカヨ電子サービス株式会社の石川智之代表取締役社長は、「世の中がスマートフォンやパソコンなど情報端末に興味が流れている中で、業務用の電話機は何十年も同じ形をしています。そこで、私たち業界の人間以外の柔軟な発想から商品開発につなげられればと思い戸谷先生にご相談しました。学生たちの発想は私たちの想像をこえたものばかりで、どれもとてもインパクトがあり勉強になりました」と語ります。また、戸谷教授は、「携帯電話は既に電話のためだけのツールではなく、さまざまなコミュニケーションを仲介する道具になりました。学生には単に電話機をデザインするのではなく、コミュニケーションそのもののあり方を考えるよう伝えました。学生にとっては大きな学びになりましたし、テーマをいただいた両社にとっても、新しいアイデアをつかむ契機にしていただければと思います」と振り返りました。指導にあたった森本准教授は、「4月からプロダクトコースに入った2年次生もサポートとして参加し、人数が多い中で4年次生がよく引っ張ってくれました。学外に作品を出して評価を受けることがどれだけ責任を伴うことなのか、2年次生は先輩の姿を見て学んでもらいたい」と語りました。

また、当日は来場者による人気投票を実施。134票を獲得した「テルミル」が1位に輝き、2位に「シェルポート」(102票)、3位に名刺交換用のデバイス「caness」(91票)が選ばれました。

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