駿河湾で新種の生物「ホクトコヅツヒジキムシ」を発見しました

海洋学部海洋生物学科の西川淳教授らの研究グループが、静岡県駿河湾で採集した生物の1新種を、「Peniculus hokutoae」(標準和名:ホクトコヅツヒジキムシ)と命名し、昨年11月26日に寄生虫学の学術誌『PARASITE』のオンライン版に掲載されました。

研究グループでは、2018年の秋に本学所有の小型舟艇「北斗」を用いて海洋調査を実施し、プランクトンをネットで採集していたところ、網で採集されたハダカイワシに寄生性のカイアシ類がついているのを発見しました。寄生虫が生きている状態で記録をとり、専門家に調査を依頼した結果、新種であることが判明しました。「ホクトコヅツヒジキムシ」という和名は、小型舟艇「北斗」にちなんでつけられています。西川教授は、「駿河湾での寄生性カイアシ類の新種発見は今回が2例目なので、今後も発見される可能性が高いと考えられます。駿河湾の生物多様性を解明していきたい」と語っています。

▼『PARASITE』オンライン版
https://doi.org/10.1051/parasite/2018057

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