「シロウオの観察会」を開催しました

海洋学部では3月3日に清水キャンパスで、「~静岡市・東海大学連携事業~シロウオの観察会」を開催しました。本学と静岡市が包括連携協定に基づいて毎年実施しているもので、地元の豊かな自然環境への理解を深め、環境保全の意識・関心を高めることが目的。当日は、市内の小中学生と保護者合わせて32名が参加しました。

はじめに、本学部水産学科生物生産学専攻の秋山信彦教授が「透明な生き物」について講義。魚やカニ、貝などの仔魚期の写真をプロジェクターに映しながら、体が透明である原理はいまだに解明されていないことや、仔魚期に透明であっても成長すると体色が出ることを説明したほか、透明な生き物の実物として水槽に入ったアユの稚魚とタコの幼生を観察しました。続いて本専攻の高見宗広講師が魚の生態や種類などを解説し、静岡市駿河区の用宗漁港で水揚げされたチリメンジャコの中からタコやイカ、エビ、カニなどシラス以外の生き物(チリメンモンスター)を探し出すゲームも実施。その後、秋山教授がシロウオの体のつくりや生態、生息環境などを説明し、「シロウオはハゼ科の魚ですが、一般的なハゼのように腹ビレが吸盤になっていないため、産卵には川の流れが緩やかな場所を好みます。シロウオが生息しているということは、山も海も川もきれいだという証拠。静岡市は政令指定都市の中ではシロウオが遡上する数少ない市です」と語りました。

生憎の雨で庵原川での観察は中止になりましたが、学生が前日に採捕していたシロウオを観察。最後に秋山教授の研究室で飼育している生き物も見学しました。子どもたちは熱心にメモを取り、学生に質問するなど興味津々の様子で、「講義の内容がとてもわかりやすかったです。本物のシロウオなどの生き物が見られてよかった」「研究室で見たミヤコタナゴがとても素晴らしかったです。将来、淡水魚を研究したい」と感想を話していました。

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