大学院工学研究科の大須賀さんが国際会議で優秀論文賞を受賞しました

大学院工学研究科電気電子工学専攻2年次生の大須賀博雅さんが3月11日から14日まで、台湾・成功大学で開催された「第8回画像エレクトロニクスとビジュアルコンピューティングに関する国際会議」(主催:一般社団法人画像電子学会)で優秀論文賞を受賞しました。同会議は、写真および関連する分野の研究について発表し、知識の交換、情報の提供の場とすることなどを目的に開かれたものです。大須賀さんは「薄膜干渉によって得た無彩色を用いた不可視QRコード」をテーマに1分間のプレゼンテーションとポスター発表に臨んだ成果が評価されました。

大須賀さんは、柔らかく灰色で結晶質の「ニオブ」板を電気化学的に酸化(陽極酸化)させ、表面に透明なニオブ薄膜を設けて光の反射によって色が変化するメカニズムを研究し、不可視二次元コードの制作に取り組んできました。「二次元コードを印刷したニオブを36Vと56.5Vで2度にわたって陽極酸化することで背景と同じ色相になり、目では見えなくなります。しかし赤外光領域では二次元コードと背景の反射率が異なるため、コントラストが生じて検知可能になります」と話します。情報理工学部の前田秀一学部長(情報メディア学科教授)の研究室に所属し、「先輩が長年にわたって取り組んできた研究を引き継ぎ、今回初めて国際学会で成果を発表できました。企業の技術者の方々とも意見交換でき、とても貴重な経験になりました」とコメント。不可視二次元コードは商品パッケージなどに付与することで偽造を防ぎ、商品管理などへの応用も期待されるほか、パッケージのデザインを損なわないといった利点があります。「近年、需要が増えている半導体に製品番号を印字して偽造を防ぐなど、アイデア次第でさまざまな商品に応用できます。今後も研究を続け、よりよい成果を出していきたい」と話していました。

※QRコードは株式会社デンソーウェーブの登録商標です