SECが大学院進学ガイダンスを開催しました

サイエンス・エンジニアリングカレッジ(SEC)が4月18日に湘南キャンパスで、理工系学部の学生、大学院生を対象にした「大学院進学ガイダンス」を開きました。大学院研究科長や学部長が「理系学部において卒業後は就職ではなく、大学院進学がむしろ当たり前。研究の活性化にもつなげたい」との思いから企画し、2023年度から行っているもので、大学院進学の魅力や重要性などを説明し、学生たちに進学を考えてもらうことが目的です。当日は、約250名が参加しました。

初めにSEC担当プロボストの梶田佳孝学長補佐(建築都市学部教授)があいさつに立ち、「大学院は研究を続けて自分のスキルを上げられる場所です。将来働く際の生涯年収などにも関わってきますので前向きに進学を考えてもらいたい」と語りました。次に、大学院理学研究科長の新屋敷直木教授(理学部長)と工学研究科長の岩森暁教授(工学部)が修士課程、総合理工学研究科長の喜多理王教授(マイクロ・ナノ研究開発センター、理学部)が博士課程について説明。各分野における最先端の研究に携わって国際学会にも参加でき、研究力や英語力、リーダーシップを高められるといったメリットを語りました。

また喜多教授は、科学技術振興機構の採択を受けて今年度から開始した「東海大学のスケールメリットと総合力を活かした基礎支援と特色ある人財育成プログラム(Tokai-SPRING SACRA)」についても紹介。大学院生1人あたり1年間で生活費相当額として240万円、研究費として42万円を最大3年間支給し、研究とキャリア形成に専念できる環境を整備するといったプログラムの支援内容を解説し、「博士は科学技術の向上や、そこから生まれる経済価値を増幅する存在ですが、日本の博士号取得者は欧米と比べて3分の1ほどしかいません。このプログラムは、研究に意欲のある学生をサポートしようと設置したものです。関心のある方はぜひ検討してください」と呼びかけました。

続いて、建築都市学部の岩﨑克也学部長、情報理工学部の前田秀一学部長、工学部の山本佳男学部長が大学院進学の重要性を語りました。さらに、博士課程に在籍する小口玲奈さん(大学院総合理工学研究科1年次生)と古旗華保莉さん(同2年次生)が登壇。博士課程で学びながら授業を担当して給与を得る「特定助手」や、Tokai-SPRING SACRAの制度を利用した研究活動について語り、進学に関するアドバイスを送りました。最後に、SECOの職員が大学院入試の制度やスケジュールなどを説明しました。