伊勢原キャンパスで活動する柔道部が8月3、4日に、宮城県武道館で開催された東日本医科学生総合体育大会(柔道競技)に出場。3日の団体戦で6連覇を達成し、4日の個人戦では男子81kg超級で髙橋晋太郎選手(医学部医学科3年次生)が連覇、男子73kg級で船越泰晴選手(同)が準優勝を果たすなど好成績を残しました。東医体は、医学部に在籍する学生が出場する東日本最大のスポーツ大会。2020年度から22年度は新型コロナウイルス感染拡大防止の観点から中止となりましたが、昨年度から再開し、今年度は23種目で東日本の頂点を競い合いました。
今大会の柔道競技には18大学が参加し、6つの予選リーグの上位2チームが決勝トーナメントに進出しました。伊勢原柔道部は予選リーグを勝ち上がると、準々決勝で横浜市立大学に5―0で完封勝ち。準決勝で自治医科大学、決勝で防衛医科大学校にそれぞれ4―1で勝利し、6連覇を達成しました。主将の船越選手は、「東医体に出場するチームには大学から競技を始めた選手も数多くいます。高校までに競技を始めた選手と経験の浅い選手が戦うこと場面も多く、オーダーが大切になるので、今大会は先輩方からアドバイスを受けて出場順を決めた結果、安定して勝ち進めました」と振り返り、髙橋選手は、「連覇のプレッシャーもありましたが、自分たちの力を出し切れました。個人戦でも勝ち切ることができてうれしい」と笑顔を見せました。
伊勢原柔道部は、本キャンパスの柔道場で週3回稽古に励んでいます。近年では湘南キャンパスに通う他学部の学生も部員に加わり、関東学生柔道連盟が主催する柔道大会にも出場しています。指導に当たる内山善康部長(付属八王子病院副院長、医学部医学科教授)は、「医学部の学生のみで活動していた当時は競技経験者が少なく、他学部の学生が増える中で経験者が未経験者に教える場面が増えています。教え合いながら技術を培う好循環が生まれており、連覇の原動力になっています」と話します。船越選手は入学前から柔道に励んでいたメンバーの一人で、「高校までは自分の技術を磨くことに注力していましたが、今は入部してきた後輩たちに受け身などの基本動作から教えています。違った視点で柔道と向き合えて、とても充実しています」と話しています。
髙橋選手は今後に向けて、「医学部での勉強や研究との両立は決して簡単ではありませんが、稽古がストレス発散やリフレッシュになる場面も多くあります。東医体にはあと3回出られるので、大会最長記録の7連覇(伊勢原柔道部が08年度から14年度に記録)を上回るとともに、医師になる夢も必ずかなえます」と目を輝かせ、船越選手は、「学業との両立はもちろん、団体戦優勝だけでなく個人戦でも優勝したい。指導している部員が結果を残してくれたらさらにうれしい」と話しています。