熊本県菊陽町と包括的連携に関する協定を締結しました

熊本キャンパスと阿蘇くまもと臨空キャンパスではこのほど、熊本県菊陽町と「包括的連携に関する協定」を締結。11月13日に、菊陽町役場で締結式を実施しました。熊本、阿蘇くまもと臨空の両キャンパスでは、教育研究活動と各自治体のニーズに寄与する活動に向けて周辺自治体と協定を締結しています。今年4月には熊本キャンパスに産学連携センターを開設しており、近隣自治体である菊陽町とも「包括的な連携のもと、相互の協力による事項をとおして、菊陽町が目指す『知の集積』に端を発する街づくりへの貢献や、本学における人材育成に寄与することを目的とした協定締結」について検討と調整を重ねてきました。

菊陽町では台湾の半導体メーカー「Taiwan Semiconductor Manufacturing Company Limited」(TSMC)の第1工場が今年から稼働しているほか、第2工場の建設も決定するなど全国から注目を集めています。また、町内にJR 豊肥本線の新駅を建設する協定をJR 九州と締結。新駅周辺エリアを「知の集積エリア」としてまちづくりの中核に位置付けた計画を策定しており、町内人口も増加を続けています。本学では、熊本県ならびに県内の研究機関や企業、金融機関などと連携し、研究シーズと熊本ならではの資源を生かした研究プロジェクトを推進する産学連携センターが中心となり、菊陽町が取り組む「知の集積」に関する活動や農業の振興、水循環・地下水保全、多文化共生などで協働の取り組みを展開し、双方にとって望ましい成果の創出を目指します。

締結式には本学から木之内均熊本キャンパス長、産学連携センターで戦略立案や事業プロデュースに携わる杉山浩司客員教授(文理融合学部)らが、同町から九州東海大学工学部卒業生でもある𠮷本孝寿町長、小牧裕明副町長らが出席。協定内容の説明に続いて木之内熊本キャンパス長と𠮷本町長が協定書に調印しました。席上、𠮷本町長は、「今回の協定によって、ます守るべき農地や地下水などの分野において、東海大学の高い専門性と知見を生かして課題解決につなげたい。また、JR豊肥本線の新駅と原水駅を中心とした、整備計画の対象地域は熊本キャンパスと阿蘇くまもと臨空キャンパスの中間に位置していますが、半導体企業の集積にふさわしい先進的なまちづくりとして、大学や企業の研究施設などの知の集積を図るためにも積極的に進出していただきたい」と期待を寄せました。

また、木之内熊本キャンパス長は、「熊本、阿蘇くまもと臨空両キャンパスには、熊本県内唯一の農学部と文理融合学部があり、農業や地下水などの環境問題をはじめ多文化共生など幅広い面で、両学部の教育研究成果をフルに活用できると考えています。今回の協定を地域の発展と学生の成長につなげていきたい」と意気込みを語りました。