大学院体育学研究科とスポーツプロモーションセンター(SPC)では6月5日に湘南キャンパスで、「健康・スポーツ科学セミナー」を開催しました。このセミナーは、学内外から招いた健康やスポーツ科学の専門家による講演を通じて大学院生や教職員に知識の幅を広げてもらおうと開いています。今回は、昨年9月にアメリカで行った体育学部スポーツ・レジャーマネジメント学科の開講科目「スポーツ&レジャー海外実習」(担当教員=伊藤栄治教授)で、セントラルフロリダ大学への訪問をきっかけに企画したものです。同大教授でスポーツマーケティングが専門のエイドリアン・ブシェエ氏が登壇し、学生や教職員ら150名以上が聴講しました。

ブシェエ氏はこれまで、プロアメリカンフットボールリーグ「マイアミ・ドルフィンズ」やメジャーリーグ「マイアミ・マーリンズ」のマーケティングを担当。ライブ・エンターテインメント企業「Live Nation」のシニアディレクターを務めるなど、スポーツ・エンターテインメントの最前線で活躍してきました。現在は同大で、スポーツビジネスマネジメントに関する大学院プログラムの責任者を務めています。セミナーでは、「グローバリゼーション&スポーツ」をテーマに英語で講演し、アメリカのスポーツビジネスについて、サッカーや野球など競技ごとに事例と課題を解説。最後に、「スポーツの国際化が進むことでどのような影響があるか、皆さんも考えてみてください」と呼びかけました。
講演後の質疑応答では学生たちから、「日本では人口が年々減少していますが、スポーツ人口の増減はどのように変化すると思いますか?」「20、30年後のスポーツマーケティングの展望を教えてください」など多数の質問が寄せられました。
また、ブシェエ氏は講演に先立って木村英樹学長を表敬訪問。濱本和彦副学長(教育担当)、体育学部の内山秀一学部長、SPCの山口輝義次長、学長室の田中久博次長(国際担当)を交え、互いの大学の概要や各国からの留学生の受け入れ状況などを説明。今後の人材交流や研究交流、毎年夏にアメリカで行う「スポーツ&レジャー海外実習」などに向けても意見を交わしました。



