阿蘇くまもと臨空キャンパスで農学部体験留学「アグリ・サマーキャンプ」を開催しました

農学部では8月3日から5日まで阿蘇くまもと臨空キャンパスで、学園の付属高校生を対象とした体験留学「アグリ・サマーキャンプ」を開催しました。豊かな自然環境や実習施設を活用し、実験や実習を通じて本学部の教育内容を伝えることを目的に例年実施しているものです。今回は全国の付属高校10校から過去最多となる65名が参加しました。

初日はオリエンテーションとして農学部の星良和学部長と農学教育実習センターの岡本智伸センター長があいさつし、学部の学びやキャンパスについて紹介したほか、3日間のプログラムへの期待を語りました。その後は本学部の教員と本センターの職員が多彩な実習や実験のプログラムを実施しました。農学科の佐伯爽講師の実験「ブルーベリーの果実品質調査」では、熟成度合いの異なる2種類の果実の糖と酸含量を測定し分析。動物科学科の稲永敏明准教授の実験では「いろいろな動物のウンチを覗いてみよう」をテーマに、動物の健康の維持、病気の予防に欠かせない糞便を観察し、動物の食性や消化器官の違いについて理解を深めました。食生命科学科の実験テーマ「『食』と『生命科学』を学び人々の健康に貢献する」は総合農学研究所の日比友之特定助手と中島勇貴研究員が担当。乳酸菌や免疫細胞(マクロファージ)の観察、乳酸菌の免疫賦活化作用(一酸化窒素産生)の評価などを体験しました。また、畜舎では動物の飼育管理として家畜のエサやりやウシの搾乳を行い、食品加工教育実習棟ではソーセージの製造を体験。ほかにも、2日目にはキャンパス産の食材を使用したバーベキューで教職員や学生と交流し、最終日には阿蘇フィールドを見学しました。

参加した生徒は、「普段はできないような体験を楽しみながら、自分の進路について考える機会になりました。大学生活を想像するとワクワクして、さらにやる気がわいてきました」と笑顔を見せていました。