海洋生物学科研究生の伊藤さんが日本魚類学会「最優秀ポスター発表賞」を受賞しました

野原健司教授(海洋学部海洋生物学科)の研究室に所属する研究生の伊藤茉南さんがこのほど、日本魚類学会の「2025年度最優秀ポスター発表賞」を受賞しました。2025年11月21日から24日まで東京海洋大学で開かれた「日本魚類学会年会」で発表した「ミトゲノムの配置変動に基づくハダカイワシ科魚類の系統推定の有効性」の内容が評価されました。

海洋生物の遺伝子について研究している伊藤さんは、ハダカイワシ科魚類では、ミトゲノム(mtDNA)の構造に特徴があり、仲間(属レベル)同士の関係を反映している可能性がある点に注目。本研究では、ハダカイワシ科魚類の進化の関係とDNA構造の対応を検証し、近縁なグループではDNAの配置も共通している一方、従来同じ仲間と考えられていたグループが別系統であることも明らかにしました。mtDNAの構造は、分類や進化を理解する有効な手がかりになると考えられます。

「深海魚が好きだった」と話す伊藤さんは、図鑑で見るだけでなく自分の目で深海魚を見たいと海洋学部海洋生物学科に進学。ハダカイワシ科魚類の特異的なmtDNA配置の魅力に惹かれ本研究をスタートさせました。最優秀ポスター発表賞の受賞が決まり、「本研究は、水産研究・教育機構の調査船を使用してサンプリングを行った。調査の際に出会った方々には深海魚に関することを多く教えてもらい、それが本研究に生きている」と語り、「研究のテーマ設定をはじめとし、さまざまなことを指導いただいた野原先生に感謝したい」と話しています。指導教員の野原教授は、「引き続きこの研究を推進することで、新たな知見が得られることを期待しています」と話します。