総合農学研究所「第7回ランチョンセミナー」を開催しました

総合農学研究所では1月22日に阿蘇くまもと臨空キャンパスで、「第6回ランチョンセミナー」を開催しました。教員の研究内容や最新の研究話題を共有しようと月に1回程度開いているものです。今回は農学部動物科学科の松野雄太講師が「この生命現象で一番大事なものは何だろう?―動物繁殖学からアプローチ―」をテーマに講演。学生や教職員約40名が参加しました。

今年度着任した松野講師は、「研究内容そのものだけでなく、何を考え、どう行動して今の道に進んだのかをお話しすることで、特に学部生の進路選択に生かしてほしい」と語りかけました。「私は幼いころから動物が好きで、野生動物や希少動物の命を助ける仕事を目指して獣医学科を受験しましたが、不合格となってしまい、人生初の大きな挫折を味わいました」と話しました。東京理科大学に入学しましたが、「やりたいことと環境が合わず、何をしたらいいか分からない状態が続いていました」と振り返ります。そんな時、教員の勧めで国立研究開発法人「森林研究・整備機構 森林総合研究所」を見学し、研究者たちが楽しそうに語る姿を見て研究の面白さに目覚めたといいます。東京大学大学院に進学後は哺乳類の卵巣発達機能制御メカニズム、特に細胞間の情報伝達を担う「エクソソーム」の研究に取り組みました。博士取得後はアメリカでのポスドク経験を経て、今川和彦教授(現・本研究所所長)の研究室で着床研究に従事し、重要分子であるホスホリパーゼ阻害遺伝子を発見した経験なども披露。最後に、ハワイ大学名誉教授の故・柳町隆造氏の「受精で一番大事なものは何だろう」という考え方に影響を受けたことを紹介しました。