文明研究所の田中所長がリヨン大学高等研究所の海外フェローに選ばれました

文明研究所の田中彰吾所長(文化社会学部心理・社会学科教授、大学院文学研究科長)がこのほど、フランス・リヨン大学高等研究所の海外フェロー(特別研究員)に選ばれました。9月から半年間にわたり、「身体性と物語性から解明する脳卒中後の自己の回復過程」をテーマにした研究に臨みます。

哲学・心理学が専門の田中所長は、身体性の観点から心の科学の哲学的基盤を解明する研究に取り組んでいます。2023年からは、科学技術振興機構「CREST※」の「生体マルチセンシングシステムの究明と活用技術の創出」領域に採択された「ナラティブ・エンボディメントの機序解明とVR介入技術への応用」と題した研究に、明治大学の嶋田総太郎教授らと従事。その一環でフランスの研究者を日本に招いて討論するなど、同国の研究者との連携を進めてきました。

田中所長は、「今回の募集は、“融合的な研究”が条件でした。CRESTの研究でも、神経科学とリハビリテーション、現象学の専門家がチームを組んでいますが、フランスにもそれぞれのカウンターパートとなる研究チームがあり、共同研究を進展させたいと考えています。さらに、これまで交流のあったリヨン神経科学研究センターやエコールノルマルの研究者らとも議論することで研究を深められると期待しています。異なる環境に身を置き、多くの研究者と学際的な研究に臨む貴重な機会をいただきました。成果を本学の教育・研究にも還元できるよう注力したい」と話しています。

※国が定める戦略目標の達成に向けて課題達成型基礎研究を推進し、科学技術イノベーションを生み出す革新的技術シーズを創出するためのチーム型研究