3つの研究機関による第6回公開合同シンポジウムを開催しました

3つの研究機関による第6回公開合同シンポジウムを開催しました

東海大学総合医学研究所と糖鎖科学研究所、創造科学技術研究機構では、7月25日に湘南キャンパス17号館で、「第6回公開合同シンポジウム」を開催しま した。これは、それぞれの分野における研究を互いに把握し、情報交換をもとにして共同研究を活性化することを目的に開催しているものです。当日は8名の研 究者が研究成果を報告。本学の医学部や工学部の教員をはじめ、研究生や大学院生、学生ら約100名が参加しました。

はじめに橋本巨副学長(工学部教授)が登壇し、「東海大学では、医工連携の動きが活性化し、組織改編も進められています。伊勢原キャンパスの総合医学研究 所や湘南キャンパスの糖鎖科学研究所がそれぞれ行ってきた研究や取り組みに加えて、創造科学技術研究機構では医工連携を進めており、さらに海洋学部などと も連携を深めています。本学では、異なる分野のコラボレーションをますます盛んにし、”研究の峰”を構築するための体制づくりに努めていく考えです。この 機会を大いに活用して、研究者同士の交流を深めてください」とあいさつしました。

発表は3つの研究機関の代表がそれぞれ司会を務め、8名の研究者が画像などを用いながら、最新の研究成果や共同研究の進捗状況について紹介しました。発表 後には、質疑応答や意見交換も実施。参加した学生からは、「自分の専門とは違う、医学分野の研究を聞くことができて興味深く感じました。糖の合成に関心が あるので、大学院での専門分野を決める際の参考にしたい」「最新の研究を聞く機会は刺激になります」といった感想が聞かれました。

最後には、創造科学技術研究機構の山口滋機構長(理学部教授)が、「今回のシンポジウムでは、工学分野や医学分野における研究の方向性などから、両分野を 融合させるための問題点も指摘されました。それらを踏まえて医工連携を深めるとともに、さらに多くの学部とも協力して個々の研究を結びつけていきたい」と 総括しました。

当日の発表者とテーマは以下のとおりです。

【発表者とテーマ(発表順)】
◇加藤明特任准教授(創造科学技術研究機構)
 a-キメリン遺伝子変異マウスにおける第III脳神経機能異常の解析
◇細田徹特任准教授(創造科学技術研究機構)
 自家心臓幹細胞による心不全治療~なぜ効くのか?
◇片山秀和講師(工学部生命化学科)
 甲殻類の性分化を制御する糖ペプチドホルモンの化学合成
◇蟹江治教授(糖鎖科学研究所)
 質量分析による絶対配置決定法の開発
◇繆(※)之璟(ボク・シケイ)さん(大学院生/総合医学研究所 ゲノム多様性解析部門 臨床薬理学)
 Idarubicin 耐性化Molt3 細胞を用いた薬剤耐性に関する候補遺伝子
※実際には簡体字
◇中山平さん(大学院生/総合医学研究所 脳・神経疾患部門 神経内科学)
 脳梗塞モデルマウスにおけるヒト血管内皮前駆細胞(EPC)の効果について
◇松阪泰二准教授(総合医学研究所 代謝システム医学部門 腎代謝内科学)
 腎臟病の拡大機序
◇奥山一生奨励研究員(総合医学研究所 血液・腫瘍内科学)
 造血系腫瘍における小分子RNA

3つの研究機関による第6回公開合同シンポジウムを開催しました

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