一貫教育シンポジウム「東海大学が求める英語力とは?~グローバル社会を見据えて~」を開催しました

湘南キャンパスで11月13、14日に、一貫教育シンポジウム「東海大学が求める英語力とは?~グローバル社会を見据えて~」を開きました。学園の高等教育機関と初等中等教育機関の教職員が互いの教育現場の現状や課題を議論する場を設け、教育力の向上につなげることを目的に、一貫教育センターが初めて実施したもの。今回は、グローバル社会で活躍する人材に欠かせず、また学園における一貫教育の中で重要な要素と位置付けている英語教育をテーマに、付属小学校・幼稚園から大学までの教職員約40名が参加しました。

13日には、山田清志学長と吉川直人学長補佐(グローバル推進担当)が講演。山田学長は、教育を取り巻く国内外の状況を説明し、本学では700名を超える留学生を受け入れ、日本人学生も毎年約1000名が海外に留学しているなど、本学の国際交流の現状を紹介しました。その上で今後は、世界でより高く評価される大学を目指すとの方針を語りました。吉川学長補佐は、今の時代に英語を学ぶ必要性について、自身の経験を交えながら説明。世界で10~15億人が使っている言語であるため、幅広い情報を得られ、仕事の選択肢が増加するだけでなく、より楽しい人生を送ることにもつながると語りました。そして次のカリキュラム改定では、一般的なコミュニケーションスキルだけでなく、プレゼンテーションやディベートの力をつける授業を導入するといった施策を通して、広い視野を持ってグローバルシチズンとして活躍できる人材の育成を目指す方針であると説明しました。その後、国際部国際課の職員が本学の留学制度を紹介。外国語教育センターの教員からは、英語カリキュラムの全体像が説明されました。文学部英語文化コミュニケーション学科、教養学部国際学科、体育学部スポーツ・レジャーマネジメント学科の教員が、各学科で取り組んでいる実践的な英語を活用した教育について説明をしました。

14日の午前中にはまず、観光学部長の松本亮三教授が、政府が進めている高校や大学の教育改革の現状と概要を紹介。続いて付属静岡翔洋高校の高塚純教諭が、付属小学校と中等部が連携して行っている英語教育の実例や付属静岡翔洋高校で毎週土曜日に行っている「サタデー・セミナー」での同校の取り組みとその成果について講演しました。山田学長を交えてのランチミーティングの後には、3つのグループにわかれて、各教育機関で行っている教育プログラムやそれぞれの課題について議論。初等中等教育機関と大学の連携を深めていく方策やその際に必要になる支援体制などについて意見を交換しました。最後にグループごとに議論の結果を発表して成果を共有しました。

参加者からは、「現場の教員同士の現状や課題を共有でき、今後の連携の方向性を考える上でとても重要な会だったと思う。この成果を所属する学校の中で共有し、具体的な方策を練っていきたい」「普段は自らの学校での授業に目が行ってしまいがちだが、より広い視野で学園における英語教育を考える機会になった。今回の議論を通して、高校と大学で連携できることも見つかったと感じています。今後もこうした機会を利用して意見を交換しながら、積極的に協力していきたい」といった感想が聞かれました。

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