東海大学環境・エネルギー研究会の第1回学術講演会を開催しました

東海大学環境・エネルギー研究会の第1回学術講演会を、3月31日に湘南キャンパスで開催しました。本学で環境やエネルギー分野に取り組んでいる研究者による交流の場を設け、「人と町と環境が調和する」新たな太陽光発電システムの開発と実用化などに関する研究拠点の形成を目指して発足しました。キックオフミーティングをかねて開かれた今回の講演会には、工学部と理学部、海洋学部、教養学部の教員と学生ら約120名が参加しました。

開会にあたって研究推進部の山口滋部長(理学部物理学科教授)があいさつし、「学生の皆さんは研究会を通して学科・専攻だけでは得られない知識をぜひ学び取ってください。アフリカのことわざに『早く行こうと思ったら一人で行きなさい、遠くに行こうと思うなら仲間と行きなさい』というものがあります。皆さんもここで仲間を見つけ、先生方の指導を受けながら希望の星に向かって歩んでください」と語りました。続いて、研究会の世話人を務める功刀義人教授(工学部応用化学科)が、発足の経緯や目的、今後の計画を説明。理工系だけでなく人文系も含めて参加メンバーを募っていることや、将来日本のエネルギーミックスがどうあるべきかを主体的に考えられる人材の育成にも取り組むといった構想を紹介しました。

その後の口頭発表では、研究会に参加している教員がそれぞれの専門分野を紹介。冨田恒之准教授(理学部化学科)が有機材料と無機材料を組み合わせたハイブリッド型太陽エネルギー変換システムの研究について語った後、長谷川真也准教授が熱音響機関について太陽熱を利用した発電に応用する構想を、稲森真美子講師がブロードバンド通信を利用して電力を無線で送るシステムの研究について説明しました。そのほかにも、梶田佳孝教授(工学部土木工学科)が都市工学の見地から再生可能エネルギーの適切な配置について、岩本泰准教授(教養学部人間環境学科)が世界的な環境教育の動向について紹介するなど、10名の教員が幅広い分野の取り組みを紹介しました。

その後、学生と教員によるポスター発表も行われ、参加者同士が熱心に議論する姿が見られました。学生たちは、「この研究会をきっかけに、学生同士の連携も広がり、研究の発展につげられるのではないかと期待がふくらみました。研究会に参加し新しい考えに触れることで、自分自身の研究の可能性を広げることにもつながると思います」「さまざまな分野の先生方から貴重な意見やアドバイスをいただけました。異なる分野の研究でも、自分の取り組みに対するヒントになる発想が見つかるなど、とても刺激的な催しだったと思います」と話していました。

環境エネルギー研究会 (1)_341.jpg

環境エネルギー研究会 (2)_341.jpg

環境エネルギー研究会 (3)_341.jpg

環境エネルギー研究会 (4)_341.jpg

環境エネルギー研究会 (5)_341.jpg

環境エネルギー研究会 (6)_341.jpg