望星丸の一般公開を大阪港で開催しました

東海大学の海洋調査研修船「望星丸」の一般公開を5月22日に、大阪港の天保山岸壁で実施しました。海洋学部水産学科食品科学専攻の必修科目「海洋実習」で同港に停泊するのに合わせて実施したもので、岸壁に近接する水族館「海遊館」との共催で実施。約1150名の来場者が訪れました。

船内の見学では、船員を目指して乗船実習課程で学んでいる学生たちがデッキや食堂、実験機器のある部屋などを案内しました。後部甲板周辺では、海洋学部の学生と教職員が海の色の違いを調べる実験や水圧の力を体験する実験、ロープワーク体験などのブースを用意。来場者は思い思いに各ブースをめぐり、中には同じブースを何度も訪れて熱心に説明を聞き、質問する姿も見られました。

前日の21日と22日には、海遊館とのコラボレーション企画として多彩な講演会も実施。21日に船内の食堂で行った海遊館の西田清徳館長と海洋学部の田中彰教授による船上対談「生きもの大好き大集合」では、それぞれのプロフィールを通して海洋生物の研究に取り組むようになった経緯を紹介したほか、サメの一種のニタリやヘラツノザメなどの生態を解説。「これからもさらに多くの人に興味を持ってもらいたい」と呼びかけました。

22日には、船内の食堂において「スペシャリストへの道:海のキャリアをデザインする」をテーマに海洋関連業界について学べる講座「海のしごとは、おいしいで」を開講。海洋学部の教員と海遊館のスタッフ(海洋学部卒業生)が、刺身を切り口に魚類の捕獲や保存の方法に隠された科学的な根拠や水族館で働く学芸員の仕事、マリンスポーツの現状と未来などについて語りました。また、同時に海遊館でも世界的な食品衛生基準であるHACCPについて学ぶ講座と、人工イクラの製造体験実験を行いました。

来場者からは、「東海大学在学中に乗った船が地元に来ると聞いて駆けつけました。甲板に乗った瞬間に学生時代に戻ったような気持ちになり、とても懐かしく感じました」、「操舵室など普段は見ることのできない場所を見学できてとても楽しかった。熱心に説明してくれる学生さんたちが、とてもすがすがしくて好感が持てました」、「講演会で自分の知らなかった海の魅力を知り、とても勉強になりました。”海”というキーワードがこれほど多くの分野に広がっているとは知らず、もっと勉強したくなりました」といった感想が聞かれました。

なお、6月12日(日)には広島港で一般公開を開催する予定です。

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