熊本キャンパスで6月30日に、学生と教職員に向けて兵庫県加古川市のご当地グルメ「加古川かつめし」の炊き出しが行われました。加古川市出身の吉田一也副学長が、かつめしの普及活動に取り組む「うまいでぇ!加古川かつめしの会」と縁があり、同日に行われた農学部の授業再開に向けたガイダンスに合わせて企画されたもの。昼休みの時間を中心に、約1300食が無料で配布されました。
加古川かつめしは、ご飯の上にビーフカツレツを乗せ、デミグラスソースをベースにしたタレをかけ、ゆでキャベツを添えた加古川市を代表する料理です。市内では100店舗以上で販売され、全国のご当地グルメの日本一を決める「B-1グランプリ」にも毎年出品されています。「うまいでぇ!加古川かつめしの会」では、「学生たちに少しでも喜んで、元気に学業に励んでもらえたら」と当日の朝7時から持参したフライヤーや炊飯器を使って準備を開始。配布を始めた12時には、ブースの前に学生の長い行列ができていました。
炊き出し終了後には、荒木朋洋農学部長ら教職員と学生が感謝の言葉述べました。同会副会長の杉本洋一さんは、「今回熊本に来た7名の会員は、全員1995年の阪神淡路大震災を経験しており、多くの人に力をいただいたからこそ、今の私たちがあります。だからこそ、熊本地震で被災された皆さんの力になりたかった。困ったときは、助け合うことがなによりも大切です」と話しました。できたてのかつめしをほおばった学生たちは、「遠く関西から駆けつけていただいて、力をもらいました」、「初めて食べましたが、本当においしかった。あらためていろいろな方から支えられていることを実感しました」と笑顔で話していました。