海外の学生を対象に短期日本語学習プログラム「TOKAI COOL JAPAN」を実施しました

7月17日から29日まで湘南キャンパスを拠点に、海外の学生らを対象とした短期の日本語学習プログラム「TOKAI COOL APAN 2016~Japanese Language & Culture Program For International Students」を実施しました。異なる文化を持った受講者がさまざまな体験を通して日本の文化と言葉を学び、日本だけでなく自国や世界への関心を深めてもらおうと、国際教育センターが2013年度から行っている取り組みです。4回目となる今年は、アメリカ、ロシア、サウジアラビア、タイ、台湾、フィンランド、ドイツ、メキシコから21名が受講。本センターの教員が指導にあたり、文学部英語文化コミュニケーション学科や教養学部国際学科の学生らが運営をサポートしました。

初日はオリエンテーションやキャンパスツアー、ウェルカムパーティーを実施。期間中はグループワークやブレーンストーミングなどの方法を用いた日本語のレッスンのほか、柔道や茶道の体験、浅草や富士山への日帰り旅行、日本人の家庭を訪れるホームビジットを行い、日本の伝統や文化に触れました。

最終日には、今回初めて紅白対抗のラップアップ・セッション(成果発表会)を実施。「劇」「プレゼンテーション」「歌」「コーラス」のほか、各チームが独自のパフォーマンスを披露する「サプライズ」の5項目で日本語学習の成果を競いました。紅組は、日本の若者をテーマにした自作劇やアニメ『妖怪ウォッチ』の『ようかい体操第一』の踊りで会場を魅了。白組は『ももたろう』の劇を英語と日本語で演じ、「サプライズ」では各出身国の料理を供して会場を盛り上げました。教職員らによる審査の結果、白組が勝利。本センターの山本佳男次長は、「短い期間にもかかわらず、皆さんの日本語力は素晴らしく進歩しました。その努力に敬意を表します」と語り、一人ひとりに記念品を手渡しました。最後に、サポートした学生が制作した本プログラムの記録フィルムを上映。受講生は歓声を上げながら鑑賞し、充実した2週間を振り返っていました。

全講座を修了した受講生は、「刺激的で楽しい毎日でした。お世話になった教職員の皆さんや東海大学の学生たちに感謝しています。さまざまな国の友人ができたことも幸せに思います。これを機に、日本の歴史や文化について学びを深めていきたい」と笑顔を見せていました。また、サポートした学生は、「外国人から日本の文化や習慣についての印象を聞くことで、自国を振り返るきっかけになりました」「英語の教員を目指していますが、レッスンを補助することで、語学の教授法や授業の進め方、興味の持たせ方などについて学ぶことができました」などと話していました。

指導にあたった本センターの斉木ゆかり教授は、「これまでは日本語のテキストを使っていましたが、より楽しく興味を持って学んでもらうために、レッスンに歌や芝居を取り入れました。紅白対抗の成果発表は初めての試みでしたが、受講生は協力し合いながら学習に集中し、発表会に向けて準備を進めていました。日本語や日本文化だけでなく、チームワークやコミュニケーションの大切さなど、多くのことを学んでくれたと思います。今後もこうしたプログラムを続けていきたい」と語っていました。

Cool_Japan1_525.jpg

Cool_Japan2_525.jpg

Cool_Japan3_525.jpg

Cool_Japan4_525.jpg

Cool_Japan5_525.jpg