熊日・RKK特別企画「検証熊本地震 あの時なにが…1年の記録」に東海大学ブースを出展しています

九州キャンパス(熊本、阿蘇両キャンパス)では、4月6日から5月7日(日)まで熊本市内の熊日・RKKびぷれすスタジオで開催されている熊日・RKK特別企画「検証熊本地震 あの時なにが…1年の記録」(主催:熊本日日新聞社、RKK熊本放送、特別協力:東海大学、新聞博物館)に、東海大学ブースを出展しています。平成28年熊本地震の発生から1年の節目を迎えるにあたって、県内の被災地や熊本城などの写真をはじめ、震災直後の新聞紙面、テレビの現場中継やニュース映像を紹介するとともに、講演や被災者と取材記者の対談、復興支援コンサート、被災者手記の朗読などが行われるものです。本キャンパスでは、熊本地震での被災後、どのようなことに取り組み、また支援を受けてきたのか、各方面への感謝の気持ちを込めて伝えることを目的として、常設展示と講演会を実施しています。

常設展示では、「東海大学への支援に対する感謝と震災以降の学生活動」をコンセプトに、「お礼の言葉」「阿蘇校舎の今昔」「学生活動の展示」「外部からの応援メッセージ・支援の紹介」「チャレンジプロジェクトの展示」「東海大学が受けた支援の紹介」の6コーナーに分け、それぞれ写真や説明パネル、応援メッセージなどの実物を紹介しています。学生活動の展示では、震災後に自宅待機していた学生たちが各地で取り組んだ募金活動をはじめ、阿蘇キャンパス近隣に居住していた学生が実施している「語り部ツアー」の様子、学生たちが近隣住民と行った「みずあかりin南阿蘇」などについて説明。熊本県各地の被災地で活動する東海大学チャレンジセンターの「熊本復興支援プロジェクト」や熊本キャンパスを拠点に活動する同センター・ユニークプロジェクト「阿蘇復興への道」の活動成果についても披露しています。また、ブース内にはメッセージボードも設置し、来場された方から熊本県をはじめ本学への応援メッセージを記入していただいています。

講演会は3回にわたって開催。第1回は4月9日に、農学部応用動物科学科4年次生の橋村さくらさんが講演。「熊本地震以降のボランティア活動について」と題し、阿蘇キャンパスでの被災前の様子から、地震直後の被害状況を説明し、各地での学生による募金活動や南阿蘇村で農学部生が取り組んできた倒壊した家屋の解体作業の手伝いなどについて写真を示しながら身振り手振りを交えて熱弁しました。最後に、「今までの経験から伝えたいことは、『当たり前のことを当たり前と思わない』『その地域での防災、減災意識の確立』『忘れないでほしいのは被害ではなく、その経験』です」とまとめました。

また第2回の講演は23日に、地下水学、水資源工学が専門の市川勉教授(熊本教養教育センター、大学院産業工学研究科長)が実施。「熊本地震における地下水の影響」をテーマに、地震を起こした断層帯と、熊本市内などで使われている地下水の関係について解説しました。市川教授は、「前震、本震ともに地下水位の急激な変化があったが、徐々に均衡を取り戻している。地震によって降雨以外の地下水涵養量は大幅に減少したため、今後その影響が出てくることも考えられる」と語るとともに、「長期間の断水を経験したことで、住民の多くが水の大切さにあらためて気付いたのではないだろうか。今後の地下水利用について考えてもらいたい」と呼びかけました。

なお、第3回の講演は29日(土・祝)に、チャレンジセンター・ユニークプロジェクト「阿蘇復興への道」が担当し、「出張語り部~熊本地震前後の南阿蘇村黒川地区の様子を紹介~」をテーマに、その活動や学生たちの思いについて紹介します。常設展示も併せて入場は無料で、事前の申し込みも不要です。ぜひご参加ください。

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