留萌港での「望星丸一般公開」を通じて市と地元漁協、大学の連携を深めました

東海大学が7月9日に留萌市の留萌港南岸で実施した本学の海洋調査研修船「望星丸」(全長87.98m、全幅12.80m、国際総トン数2,174トン)の一般公開※に合わせて、前日の8日に留萌市と地元の新星マリン漁業協同組合、本学関係者による会談を行いました。

本学では2003年7月に、留萌市、新星マリン漁協と共同調査試験研究を進めていく事業協定を締結しており、環境保全や水産魚類の増殖に関する研究などを共同で推進してきました。また、同市内には生物学部海洋生物科学科の臨海実験場も設置しているほか、近年では同学科の海洋実習を留萌港発着で行うなど交流を重ねています。今回の望星丸一般公開も学校法人東海大学の「建学75周年記念行事」をはじめ、留萌市の「市制施行70年・開港80年 周年記念事業」としても位置付けられています。

当日は、留萌市の高橋定敏市長をはじめとした市の関係者や新星マリン漁協の関係者が多数出席。本学の山田清志学長、網野真一札幌キャンパス長、福田郁夫札幌事務部長、付属札幌高校の小坂秀王校長ら教職員と、望星丸の二見洋船長らスタッフや研修学生も参加しました。開会のあいさつで山田学長は、「市と漁協のご協力があり、望星丸の一般公開といったイベントを開くことができました。あらためて感謝申し上げます。今後も市の皆さんとの協力関係を深めていきたい」と語りました。また、高橋市長からは、「望星丸という素晴らしい船が留萌港に入港し、市民を対象に公開されるという機会をいただきうれしく思います。大学との連携は市の水産業振興にも大きなメリットがあるほか、今回は望星丸を前に市立留萌中学校と札幌キャンパスの吹奏楽部によるジョイントコンサートも行われるということで、地域の未来を担う若者たちにとって貴重な機会をいただくことができました。今後もこの関係を深めていきたい」と期待の言葉が語られました。

なお、晴天に恵まれた翌日の一般公開では、同窓生や後援会の方々をはじめ、家族連れや中高生、市民の皆さんら約800名が乗船。船内の学生食堂では望星丸の二見船長と生物学部海洋生物科学科の野坂裕一助教による記念講演も行い、約90名にご参加いただきました。また、札幌キャンパス吹奏楽部と留萌市立留萌中学校吹奏楽部によるジョイントコンサートでは、船をバックに大学生と中学生が年齢を超えたハーモニーを披露。こちらも多数の市民の皆さんにお楽しみいただきました。

留萌港2_525.jpg

留萌港3_525.jpg

留萌港4_525.jpg