学校法人東海大学の髙野二郎副総長が瑞宝重光章を受章しました

平成29年秋の叙勲受章者が11月3日に発表され、学校法人東海大学の髙野二郎副総長が瑞宝重光章を受章しました。

髙野副総長は、1964年3月に東海大学工学部応用理学科を卒業、同年4月から東海大学理学部化学科助手となり、講師、助教授を経て、86年4月に教授に昇任。大学教員として、今日まで教育、研究活動に専念してきました。その間、本学の学生部部長、教務部部長、学長室室長、理学部学部長、副学長等を歴任し、2003年10月から東海大学学長に就任。学長代理であった期間を含め、学長・学長代理として11年にわたって、大学の充実発展と健全な管理運営、教育内容の充実向上に貢献してきました。12年6月からは学校法人東海大学副総長を務めています。

今回の叙勲は、大学運営における功績をはじめ、大学教育における功績や国際教育交流及び地域教育行政における功績、専門である有機化学及び環境関連化学における功績が評価されたものです。特に化学分野においては、含窒素複素環化合物の新しい反応(溶融反応)を見出し、初めて反応機構を詳細に解明。同時に、環境中(土壌圏、水圏、大気圏)の化学物質の反応および分析に取り組み、環境中の有機化合物の性状整備、大学教育における授業評価の研究を行うなど、有機化学、環境関連化学および大学教育の発展に貢献しました。

髙野副総長は、「私が東海大学の学長や学園の副総長を務めてきたこの20年ほどは、『大学改革の時代』といわれる時期でした。このたびの叙勲は、松前達郎総長、松前紀男学長(当時)のご指導のもと、1991年の大学設置基準の大綱化に対応しつつ、本学でも総合大学として初となる学生による授業評価の導入や、地域社会と手を携えて学生を育てるチャレンジセンターの設置など新たな取り組みを導入してきたこと、また、多くの研究者とともに取り組んできた研究成果を評価いただいたものだと考えております。しかしそのいずれもが、多くの教職員や研究仲間の支えと協力がなければ実現できないものばかりでした。今回の勲章はそうした仲間を代表して頂戴したものです。現在大学は、その使命として、教育・研究・社会連携・国際連携という核は保ちつつも、既存の概念にとらわれず、どうすれば『社会に貢献できる人材を育成できるか』を考えなければならない時代を迎えています。学園が今後もそうした人材を育成しうる場となるよう、微力ながらも尽力したい」と話しています。

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