To-Collaboプログラムの大学推進プロジェクト「ライフステージ・プロデュース計画 スポーツ健康事業」の報告会を、11月3日に伊勢原キャンパスで開催しました。「知って健康! 生き生きライフ~伊勢原市民の健康寿命の延伸に向けた取り組み~」をテーマに、本学と伊勢原市が連携して実施している「東海大学健康クラブ・市民健康スポーツ大学」と「健康バス測定会」の成果を担当教員が発表。伊勢原市の職員や市民、本学の教員ら多数が参加しました。
司会進行を務めた健康科学部看護学科の松木秀明教授の開会の言葉に続き、本学地域連携センターの池村明生所長が登壇。文部科学省の平成25年度「地(知)の拠点整備事業」の採択を受けて展開しているTo-Collaboプログラムをはじめ、さまざまな地域連携の取り組みについて説明しました。また、伊勢原市保健福祉部健康づくり課の辻雅弘参事兼課長が、高齢化率や医療費が上昇している同市の現状や、市民の健康意識の向上と健康寿命の延伸を図るために推進している施策について紹介しました。
続いて本事業の代表を務める健康科学部の沓澤智子学部長が、「健康に関心が高い人に対する健康づくりの支援」「健康に関心の低い人に対する啓発活動」の2つを柱に、湘南、伊勢原、札幌の各キャンパスで展開している事業を紹介。大学院医学研究科ライフケアセンターの苙口隆重教授は、国民健康保険者の健康診断の受診促進や健康意識の啓発を目指して2015年度に開始した「健康バス測定会」の実施状況や成果を説明し、集積した「血圧」「血管年齢」「体組成」「骨量」のデータの解析結果についても解説しました。
60歳以上の市民を対象に2009年度から開始し、健康や栄養に関する講義やトレーニングなど年間72講座を実施する「健康クラブ・市民健康スポーツ大学」については、講座を担当している健康科学部の教員4名が発表。毎年2回実施している受講者の体力測定や栄養に関するアンケートなどをもとに、「体組成、骨密度」「肺機能」「身体活動と栄養調査」「メンタルヘルス」について分析した結果を説明しました。また、休憩時間には体育学部の三田信孝教授の指導で参加者がストレッチングを行い、体をほぐしました。
最後に健康科学部社会福祉学科の谷口幸一教授が、「各事業で集積した健康に関するデータの分析結果を市民の皆さんの健康増進や市の施策に生かしていただければうれしく思います。さまざまな取り組みが継続されているのは伊勢原市の皆さんの熱心なご協力のおかげです。今後もさらに連携を強めていきたい」と語りました。
なお、当日のプログラムは以下のとおりです。
1.開会の言葉 健康科学部看護学科 松木秀明教授
2.東海大学の地域連携について 地域連携センター 池村明生所長
3.伊勢原市の健康づくり 伊勢原市保健福祉部健康づくり課 辻雅弘参事兼課長
4.取り組みの概要 健康科学部長 沓澤智子教授
1)健康バス測定会 大学院医学研究科ライフケアセンター 苙口隆重教授
(休憩)ストレッチング指導 体育学部生涯スポーツ学科 三田信孝教授
2)健康クラブ・市民健康スポーツ大学
①体組成・骨密度 松木秀明教授
②肺機能 沓澤智子教授
③身体活動と栄養調査 健康科学部看護学科 池内眞弓准教授
④メンタルヘルス 健康科学部社会福祉学科 谷口幸一教授
5.閉会のことば 谷口幸一教授