医学部付属病院の医療職者と伊勢原キャンパスの学生・教員らが救護班として湘南国際マラソンの運営をサポートしました

医学部付属病院の医療職者と伊勢原キャンパスの学生、教員らが、12月3日に大磯プリンスホテルを拠点に開催された「第12回湘南国際マラソン」の救護班として運営をサポートしました。本学では第5回から「協力団体」として、医学部付属病院の医師らを中心に本格的な救護支援活動を行っています。今回は、医学部付属病院高度救命救急センターの本多ゆみえ講師(医学部外科学系救命救急医学)をリーダーに、本病院と付属八王子病院の医師や看護師、理学療法士をはじめ、医学部と健康科学部、体育学部の学生もボランティアとして参加。総勢約100名がサポートしました。

サポートチームは、救護本部をはじめ、スタート地点の西湘バイパス大磯西インターチェンジから平塚・茅ヶ崎の海岸沿い、ゴール地点の大磯プリンスホテルまでの各所に設けられた救護所に待機。学生たちは、患者の受け付けや、AED(自動体外式除細動器)を自転車で運ぶモバイルAED隊として活動しました。また、本病院の医師16名が、緊急時に医療活動を行う「ランドクター」として、一般のランナーとともにコースを走りました。

ゴール付近の救護所で受付を担当した健康科学部看護学科の2年次生は、「靴擦れや転倒による裂傷、打撲、過呼吸などさまざまな症状の方が次々に訪れて緊張しましたが、丁寧に対応するよう努めました。心肺停止状態となったランナーに蘇生を施してドクターヘリで付属病院に搬送する場面では、医師や看護師が連携して冷静に対応している姿を見て医療職の責任の重大さを痛感しました。本格的な病院実習を前に、救急医療の現場を体験できてよかった」と話していました。

本多講師は、「東京オリンピック・パラリンピックなど大きな大会を控え、イベント救護は医療機関だけでなく、行政や企業からも注目されています。同大会のサポートを続けてきたおかげで、関係市町内の医療機関をはじめ、行政や警察、消防、企業などと、より高度で緊密な連携が図れるようになってきました。イベント救護を体験することで、学生たちの救急医療に対する意識も高まります。今後もサポートを継続していきたい」とコメント。また、学生の指導にあたった災害医療が専門の大山太准教授(看護学科)は、「学生時代にボランティアで参加した学生が、今は看護師となってサポートしてくれています。伊勢原事務課でも学生の送迎用に病院のバスを準備するなど、早朝から協力してくれました。こうした活動は災害時などの救急医療の対応にもつながります。今後も皆さんの協力をいただきながら“オール東海”で救護支援活動を続けたい」と話していました。

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