「2018年度第1回教育支援センターFD・SD研修会」を開催しました

教育支援センターでは6月19日に2018年度第1回教育支援センターFD・SD研修会「『4つの力』のアセスメント~実施結果報告から見えてくる本学の実像~」を開催しました。

東海大学では現在、河合塾と株式会社リアセックが共同開発した「PROG」をもとに、来年度の春を目標に「『4つの力』のアセスメント」を開発しています。このアセスメントは、大卒者として社会に求められる汎用的な能力・態度・志向性を測定し、育成するためのものです。施行期間となる2018年度は、1年次生が4月に「PROG」を受験し、「『4つの力』のアセスメント」の完成後には「PROG」の結果を活用し読み替えができるように検討しています。2020年度以降は3年次生でも再度受験し、学習成果を測定する予定です。今回の研修会では、アセスメントの意義と読み解き方、アセスメント結果の活用方法について、リアセック取締役COOの近藤賢氏が講演されました。当日は湘南校舎を主会場に、テレビ会議システムで本学の6キャンパス(代々木、高輪、清水、伊勢原、熊本、札幌)及び短期大学部を結び、215名の教職員が参加しました。

はじめに教育支援センターの利根川昭所長が、このアセスメントが東海大学全体のディプロマポリシーに記載されている「4つの力」の達成度を測定するものであることを説明し、「これらを向上させることは学生にとって、キャンパスライフや進路に大きく影響すると考えています。各学部学科、センターなどでアセスメント結果を活用してもらいたい」と語りました。続いて近藤氏が登壇し、実施結果報告から見る全体像について報告しました。社会で求められる能力「ジェネリックスキル」は、「リテラシー」と「コンピテンシー」の2つの側面から測定されると説明し、このアセスメントでは、どのような設問でどういった能力が分析されるのかを解説されました。全学部の1年次生の試験結果を、全国の私立4年制大学(偏差値40~50)の平均結果と比較して報告し、学部によって異なる能力の特徴について語りました。近藤氏は、「アセスメントではスコアが出ますが、すべての能力が最高レベルである必要はありません。結果を見て学生自身が『もっと伸ばしたい』『克服したい』と意識することはあっても、人格や可能性を否定するものであってはならない。あくまで今後の学習活動の参考として活用するようにしてください」と話しました。

研修会の最後には梶井龍太郎副学長が閉会挨拶を述べ、「現在の1年次生が3年次生になり、2回目のアセスメントを受けるとき、どのように数値が動くかは我々教員の成果です。指導にどのように反映していくかを、各学部や部署と一緒に考えていければと思います」と語りました。

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