九州キャンパス教育活動支援プログラム及び九州キャンパス長推進プロジェクトの成果発表会を開催しました

2018年度の「九州キャンパス教育活動支援プログラム及び九州キャンパス長推進プロジェクト成果発表会」を、3月13日に熊本キャンパスで開催しました。九州キャンパスの各学部学科、センターの教員が主体となり、地域社会に対して魅力ある教育活動の展開を推進することで、学生の学習効果の向上や地域社会で活躍する人材の育成につなげようと2008年度から実施しています。アクティブ・ラーニングやグローバル人材の育成、高大接続などのテーマを設け、1年目は「教育活動支援プログラム」として採択し、成果が顕著な課題は「九州キャンパス長推進プロジェクト」として継続しています。2018年度は教育活動支援プログラムに5件、九州キャンパス長推進プロジェクトに2件を採択しました。成果発表会は1年間の活動成果を披露するとともに、次年度の九州キャンパス長推進プロジェクトの選考を兼ねています。

当日は教職員ら約50名が出席。最初に、荒木朋洋九州キャンパス長(学長補佐)があいさつし、「本日の成果発表を受けて、九州キャンパス長推進プロジェクトの審査を行います。限られた予算ではありますが、次年度も先生方の積極的な活動に対してできる限り支援していきたい」と語りました。発表ではまず、九州キャンパス教育活動支援プログラムの採択を受けた5名の教員が登壇。「グローバル化推進プロジェクト」(発表者:経営学部観光ビジネス学科・藤岡美香子講師)、「学生の学習意欲を学年縦断的に継承するための実践と資格取得に挑む学生が学びたくなる学習環境を整備するプログラム」(発表者:基盤工学部医療福祉工学科・泉隆教授)、「東海大学開発『草原あか牛”eco beef”』生産技術の体系的運営による地域貢献を課題としたPA型教育による社会実践力の育成」(発表者:農学部応用動物科学科・森友靖生教授)、「東海大学と尚絅大学との連携による地域創生型弁当およびデザートの開発」(発表者:農学部バイオサイエンス学科・木下英樹講師)、「熊本キャンパスにおける学生カルテの試用環境の構築と運用―既存学生支援システムの円滑な運用を目指して」(発表者:九州教養教育センター・八尋剛規教授)の順にそれぞれ1年間の取り組みについて、その成果を報告しました。

続いて、九州キャンパス長推進プロジェクトの活動として、基盤工学部電気電子情報工学科の村上祐治教授が「高大連携によるサイエンス活動を通じた専門力育成プログラム」について発表。昨年8月に本キャンパスで開催した「世界一行きたい科学広場」や同じく8月に運営した「WRO(World Robot Olympiad)九州・山口地区大会」、キャンパス内に設置しているファブラボ・メディアラボの活性化プログラムについて発表。「ファブラボには今年2月に、シナジーシステム株式会社の協力を得て6自由度の産業用ロボットが設置された。今後はロボットによるものづくり教育・研究に活用し、地元企業との連携を活性化させたい」と展望を語りました。

また、農学教育実習センターの阿部淳センター長(農学部応用植物科学科教授)は、「アグリ実学スキルアップ支援プログラム(略称:アグラップ)」について発表。阿蘇実習フィールドで取り組んできた栽培技術や家畜飼育技術、食品加工技術に関する実習プログラムの概要や学生に栽培や飼育の現場から加工までを経験してもらう取り組みについて紹介しました。さらに、実践応用型プログラムとして今年2月に本学卒業生である原辰徳監督率いる読売ジャイアンツの宮崎キャンプを訪問し、アグラップで製造したハムなどの加工品と米などの農産物を贈呈した取り組みについても報告。「今年度は熊本地震の影響で農場実習、牧場実習の時間が限られていた3、4年次生も多く参加し、熱心に取り組んでいた。卒業後も即戦力として農業関係の仕事につける技術を身に付けた学生も見られた」と成果を語りました。

IMG_4025_525.jpg

九州_成果発表会 (1)_525.jpg