阿蘇実習フィールドで南阿蘇村黒川地区住民による復興弁当販売に向けた試食会を開催しました

阿蘇実習フィールドで4月22日、南阿蘇村黒川地区住民による復興弁当販売に向けた試食会を開催しました。同地区は2016年の熊本地震発生まで、本学農学部の学生約800名が暮らした「学生村」でしたが、地震で甚大な被害を受け学生も熊本キャンパスに学びの場を移しています。本学では熊本県、南阿蘇村とともに同地区の復興を進めることを目的に「南阿蘇村黒川地区創造的復興支援プロジェクト」を推進しており、今回の弁当販売の計画もその活動の一環です。同地区で下宿やアパートを営んでいた女性住民らによる団体「すがるの里」が4月に結成されており、農学部生が実習授業の受講のために本フィールドを訪れた際の昼食時に手作りの弁当を販売します。

試食会は、実際の販売に向けて「すがるの里」のメンバーが直接学生の弁当に対する意見を聞きたいと企画。当日は、本フィールドに近い旧長陽西部小学校で作られた2種類の弁当計100食が運び込まれ、実習を受講している応用植物科学科の2年次生約70名が試食しました。学生たちから人気の高いから揚げをメーンに、タケノコなどの煮物と卵焼きなど阿蘇地域で取れた素材を使った料理に、学生たちは大喜びで箸を動かし、食欲旺盛な男子学生はおかわりをするほど。学生たちからは、「普段はコンビニで買ったお弁当なので、温かくておいしいおふくろの味がうれしい」「いつもは手軽なカップめんですませてしまうことも多いけれど、お弁当を販売してくれれば栄養面も安心だしボリュームも満足です」「実習のある日はいつもより早起きして自分で弁当を作っていましたが、これから暑くなってくると傷みやすくなるので作りたてを持ってきて来てくれるこのサービスは大歓迎です」と口々に歓迎する声が上がり、試食後には味や値段、希望するメニューなどについて回答をアンケート用紙に書き込みました。

「すがるの里」の渡邉ヒロ子会長は、「献立はメンバーが話しあって、学生の皆さんに喜んでもらえるものを日替わりで考えていきます。何より学生たちの健康がいちばん大切。地元産の新鮮な野菜もおいしく食べてもらえれば」と話します。試食会の最後には学生代表として杉村希さんがあいさつし、「私は一人暮らしをしているので、気をつけていてもつい栄養バランスが偏ってしまいます。今日試食したお弁当には野菜もたくさん入っていて、うれしく感じました。販売されればぜひ購入したいと思います」と話しました。

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