キム・ミンス講師が国際シンポジウム「韓国語教育の現状と課題」を開催しました

国際教育センターのキム・ミンス講師が8月23日に駐日韓国大使館韓国文化院ハンマダンホールで、2019国際シンポジウム「韓国語教育の現状と課題―韓国語正書法教育を中心に―」を駐日韓国大使館韓国文化院と共同主催で開催しました。このシンポジウムは、キム講師が採択を受けた科学研究費助成事業(基盤研究(C)、研究課題:17K02942)の一環で実施したもので、韓国語正書法をめぐる諸問題を中心に韓国語教育の現状や課題を分析し、今後の方向性や解決策を探ることが目的です。

当日は、本学で韓国語を学ぶ学生ら9名も運営をサポートし、日本国内の大学などで韓国語教育に携わる関係者ら約150名が来場しました。開会に当たり、キム講師は「日本と韓国の著名な先生方にご講演いただくのは大変光栄です。韓国語正書法教育の持つ意義や今後の課題についてさまざまな角度から活発な議論が繰り広げられることを期待しています」とあいさつ。続いて、共同主催の駐日韓国大使館韓国文化院の黄星雲院長が「本シンポジウムが今後の韓国語教育の改善、充実に資する機会になってほしいです」と話しました。その後、基調講演(海外招待講演)としてソウル大学校の閔賢植氏が「韓国語正書法の原理と教育体系化方策」について、高麗大学校の李寛珪氏が「韓国語正書法の政策と影響評価」について説明しました。さらに、特別講演として九州産業大学の長谷川由起子氏や東京外国語大学の南潤珍氏、法政大学の内山政春氏が日本の韓国語教育の現状や必要な教材、正しい発音の教え方などについて語りました。パネルディスカッションでは、キム講師の司会のもと、特別講演を行った3名のほか、本学国際教育センターの吉本一教授や中島仁准教授、近畿大学の須賀井義教氏も登壇。それぞれの講演に対して感じた疑問などを投げかけながら、韓国語の正書法を身につけるために必要な方策について活発な議論を展開しました。

キム講師は、「韓国語正書法は日本の韓国語教育においてこれまであまり取り上げられてこなかったテーマです。本シンポジウムは、韓国語正書法教育の現状や問題をあらためて振り返り、今後の韓国語教育の方向性や課題が再認識できた有意義の場となりました」と語っています。

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