農学部応用動物科学科の今井助教が2019年度ティーチング・アワード優秀賞を受賞しました

農学部応用動物科学科の今井早希助教が、2019年度「東海大学ティーチング・アワード」の優秀賞に選出されました。本学では教育の質の向上を目指し、2002年から優れた授業を行う教員らを「ティーチング・アワード」として顕彰しています。1年間の講義科目の授業を対象に行った学生による授業についてのアンケートなどの結果に基づき、大学運営本部を中心とした厳正な審査を経て最終的に学長により決定するもので、2019年度は5名に優秀賞を授与しました。

今井助教は行動神経科学や動物行動学が専門で、2019年度は「動物生理学」や「伴侶・介在動物論」といった座学のほか、「牧場管理実習」といった授業も担当しました。「学生と一緒に意外性や驚きを味わえる授業にできるよう、動画を使ったり、学生が自由に話せる機会を設けたりしています。板書を消すときには必ず書き終わったか尋ね、反応を見ながら進行することも心がけています」とコメント。授業の冒頭には一人ひとりに答えが限定されない課題に挑戦してもらう時間を設けており、「『自然界で当たり前のことは?』という問いに対し、学生自身に『春には花が咲く』『冬になると熊は冬眠する』といった意見を考えてもらいます。隣の学生と発表し合ってもらい、次に『では、なぜ春になると花が咲くのか?』『なぜ冬眠するのか?』と追及し合うことで、当たり前だと思っていることの中に実は知らないことがたくさんあると学生自身が気づきます。学生同士で価値観の違いや多様性をより身近に学ぶことができると好評です」と話しています。

今後の授業については、「春学期はオンラインの授業になりますが、動物を保定する方法やそのために必要なロープの結び方など、動画を見ながら学べることは多々あります。日々進歩している技術を目で見て、理解して、自分で実践して身に着け、秋以降の実習に生かせるような体制を整えていきたい」と展望を語りました。