先端技術コミュニティACOTが他大学と続けてきたサイバー防犯ボランティアが総理大臣表彰を受けました

東海大学チャレンジセンター・先端技術コミュニティACOTが、熊本学園大学や熊本県立大学、崇城大学とともに結成したグループ「KC3」によるサイバー防犯ボランティアの活動がこのほど、日本政府による安全安心なまちづくり関係功労者表彰内閣総理大臣賞を受賞しました。11月19日には、熊本県警察本部で報告会を開催。4大学の代表学生と教員が岸田憲夫本部長らに受賞を報告するとともに、岸田本部長から各大学のメンバー全員に受賞記念品が贈られました。

「KC3」は、2011年に熊本学園大学IPSサークルとして発足。県内4大学の学生による活動へと規模を拡大し、サイバーパトロール(違法・有害情報の発見及び通報活動)のほか、小・中・高校生や保護者に対するサイバー防犯講話といったサイバー空間の被害防止活動も実施。15年からは、産・学・官の連携を強化しようと、団体名をサイバー防犯ボランティア「KC3」(「くまもとサイバー産学官」の略)に変更しました。インターネットに関する各種被害の未然防止活動を通じて、安全で安心なインターネット環境を構築するとともに犯罪のない明るい社会づくりに貢献することを目的としています。ACOTでは、プロジェクトメンバーがそれぞれ、Twitterなどインターネット上の情報を検索し、問題ある書き込みを発見するごとに管理会社への通報や熊本県警と情報共有することで、犯罪防止に貢献してきました。

報告会には、プロジェクトサブリーダーの松田雄志さん(基盤工学部電気電子情報工学科3年次生)とメンバーの西口大嗣さん(同4年次生)、サイバー防犯活動を指導する基盤工学部電気電子情報工学科の松本欣也准教授が出席。松田さんが岸田本部長から記念品を受け取ったほか、県警幹部と懇談しました。松田さんと西口さんは、「新型コロナウイルス感染症の拡大もあり、大学が遠隔授業となったためメンバー募集もままならない状況でしたが、自宅でもできることをやろうと、インターネット上のパトロールに励んできました。熊本県内だけでも未成年者が犯罪に巻き込まれてしまう恐れのある書き込みはたくさん見つかります。インターネットは便利な道具ですが、そのような問題も抱えている。少しでも社会の役に立つよう、今後も活動を継続していきたい」と話しています。

なお、松田さんと西口さんは報告会終了後に熊本キャンパスに戻り、荒木朋洋九州キャンパス長に今回の受賞を報告。荒木キャンパス長からは祝福の言葉とともに活動の充実に向けたエールが送られたほか、今後の展開について熱心に意見を交換しました。