平塚市中央図書館で「読書感想文の書き方講座・ビブリオバトルに挑戦しよう」を実施しました

ティーチングクオリフィケーションセンターの竹之内禎准教授と西田洋平講師、司書課程で学ぶ学生たちが、平塚市中央図書館で8月2日と9日に開催された「読書感想文の書き方講座・ビブリオバトルに挑戦しよう」に講師及びサポーターとして参加しました。平塚市が取り組んでいる「平塚市子ども読書活動推進プロジェクト」の一環として開かれたもので、子どもたちが読書に親しみながら、読み解く力や文章を書く力、相手に伝える力を養うことを目的としています。両日ともに午前と午後に分かれて実施し、平塚市内在住の小学生約20名が参加しました。

2日は、竹之内准教授が「読書感想文の書き方講座」を実施しました。事前に各自が読んできた本について、表紙の第一印象やその本と出会った経緯、読んで感じたことなどに区分けし、付箋に書き出して整理。竹之内准教授のアドバイスをもとに、子どもたちは原稿用紙に感想文を書き上げました。竹之内准教授は、「読書感想文は小学校の長期休みの宿題としてよく出されますが、書き方については習いません。そのため、“感想文の入りの言葉をどう書いていいか分からない”“本の内容と感想が書き分けられない”などの理由から苦手意識を持っている人が多いように思います。読書感想文の書き方にルールはありませんが、書き方を考える上での1つとして参考にしてくれれば」と話しました。

9日には、西田講師が中心となり、本の魅力を紹介し合う書評ゲーム「ビブリオバトル」を実施。初めに、学生3名がデモンストレーションとしてミニ・ビブリオバトルを行い、3分間で子どもたちにそれぞれが持ってきた本を紹介しました。続いて、子どもたちが2日に書き上げた読書感想文をもとに考えた本の紹介をそれぞれ発表。その後は、「どの本が1番読みたくなったか」を基準に投票を行い、最多票を集めた本をチャンプ本として表彰しました。午前の部のデモンストレーションで子どもたちからチャンプ本に選ばれた伊藤佑悟さん(理学部化学科4年次生)は、「読んだことのない本についてイメージするのは難しいので、キャッチフレーズの強調や抑揚をつけて臨場感のある話し方を意識しました。サポートとして参加しましたが、子どもならではの着眼点や思考など自分自身も多くの学びがありました」と話しました。

西田講師は、「みんなの前で発表するのは嫌な思いをしてしまう子もいるのではないかと不安もありましたが、楽しんで参加してもらえて安心しました。竹之内先生の講座で整理の仕方や表現力を学び、発表内容にはまとまりが見られました。本離れも進んでいると言われますので、これをきっかけに読書の楽しさを再発見してもらえたら」と語りました。平塚市中央図書館奉仕担当主査の沼田実奈子氏は、「“読む”“書く”“伝える”の3つを同時に学べる講座で、子どもたちは熱心に取り組んでいました。学生さんは手が止まっている子どもに声をかけてくれて、とても充実した環境で講座が行えました」と話しました。