総合教育センター資格教育センター社会教育学系の竹之内禎准教授が「2024年度ティーチング・アワード」の優秀賞に選ばれ、4月1日に湘南キャンパスで行われた授賞式で濱本和彦副学長(教育担当)から賞状と目録を授与されました。本学では教育の質向上を目指し、2002年度から優れた授業を行う教員らを「ティーチング・アワード」として顕彰しています。学生による授業についてのアンケートなどの結果に基づき、学長室を中心とした厳正な審査を経て決定されるもので、24年度は5名に優秀賞を授与しました。

図書館情報学が専門の竹之内准教授は昨年度、「図書館概論」「図書館情報学総合演習B」など、司書の資格取得に関する科目を担当。「授業資料や教科書、文献を読んで簡潔にまとめられる『情報を圧縮するスキル』を学生に身に着けてもらいたい」という考えから、授業資料の要点を簡潔にまとめる課題や、授業内容に関連する本を図書館から3冊探して報告するといった課題を出題しています。毎回配布する授業資料には、各ページに画像を差し込んで視覚的に分かりやすくし、学生から寄せられた質問や課題の回答に対するフィードバックもまとめるよう工夫しています。「各回の授業を受けっぱなしにならないよう、連続した学習の流れを作れるように授業を設計しています。また、対面授業の場合には、学生から手渡された課題内容やコメントペーパーを瞬時に見て、一対一の会話を交わすことを心がけています」と話します。
「在学中はもちろん、大学卒業後も続く『本を楽しむ習慣』を身につけてもらいたいので、学生たちには日ごろから“在学中に300冊の本と出会うことを目標にしよう”と伝えています。学生が興味を持ちそうな本の話題やさまざまな自治体の図書館のユニークな取り組みを紹介し、本の魅力と出会えるような授業を提供していきたいです。4月にリニューアルした湘南キャンパスの中央図書館を活用した授業展開も考えていきます」と語っています。