東海大学付属図書館(湘南キャンパス図書館)では6月29日に、東京・紀伊國屋書店新宿本店で「2024年度第1回学生選書ツアー」を開催しました。選書ツアーは、学生が書店に足を運び、自らの視点で大学図書館に入れてほしい本や、他の学生に勧めたい本を選ぶイベントです。
当日は、公募で集まった文学部、理学部、情報理工学部、工学部、健康学部の学生や大学院生ら9名が参加。店頭に並ぶ本から「図書館にあった方がよいと思う本、後輩や友達・先生方にお勧めしたい本」という基準で、事前に設定したルール※にのっとり選書作業に取り組みました。
参加者はまず、書店員から店舗の概要や書棚の構成などについて説明を受け、買い物かごを手に各フロアを回り、思い思いに本を選んでいきました。洋書コーナーを熱心に見ていた学生は、「洋書も選んでいいとのことなので、高価で自分では買えないものを選びたい」、また「先生の研究室で見た憧れの書籍を見つけました」と興奮した顔を見せる学生もいました。スマホを片手に湘南キャンパスの蔵書を確認していた学生は、「すでに所蔵されている本が予想以上に多く驚きました。図書館で借りたいリストが増えそうです」と笑顔で話しました。
選書を終えた学生たちは、書籍の合計価格や図書館での蔵書の有無などをあらためて確認。その後、書店員の指導で選んだ本のPOP作成にも挑戦しました。本の魅力を端的にアピールするPOPの役割や、「枠取りは寒色系が目立ちます」「短い言葉がインパクトを与えます」など、プロならではの効果的な作成方法などのアドバイスを受け、個性的なPOPを仕上げていきました。
昨年度に続いて参加した学生は、「関心のある分野の書籍を自分だけで買い集めるのは大変。とても意義ある企画だと思います」と話しました。学長室(図書館担当)の尾前武巳次長は、「私たちにとっても学生がどのような分野や内容の書籍に関心があるのかを知るいい機会になっています。今後もさまざまな企画を通してより多くの学生に図書館に対する興味をもってもらえれば」と話しました。なお、学生たちが選んだ書籍は、制作したPOPと共に湘南キャンパスの11号館、12号館、13号館図書館で展示する予定です。
※選書ルール=コミック、ゲーム攻略本、芸能人の写真集、書込式の問題集など個人で購入することが適当と思われる本や、特定の宗教、政治団体の活動の宣伝資料など学習・教育支援にそぐわない本、また、雑誌(増刊や別冊は可)やDVD・ビデオ・CD等の視聴覚資料は除き、選書上限はひとり3万円まで(冊数の制限はなし)。ただし、すでに湘南キャンパスの図書館に所蔵のある本も除外しなければなりません。