地域創造学科の学生が北海道マラソン2022でボランティアを務めました

国際文化学部地域創造学科の学生が、8月28日に札幌市内で開催された北海道マラソン2022でボランティアを務めました。本学科で開講する「地域創造フィールドワークA」の一環として実施したものです。この授業ではマラソン大会運営の裏方を経験し、競技者の気持ちを理解するとともに、選手を支える充足感を得ることで今後の学生生活や将来におけるスポーツとの向き合い方を考えるきっかけとすることを目的としています。新型コロナの影響で3年ぶりの開催となった今回の北海道マラソンに向けて、大会オフィシャルウェアパートナーで、スイス発のスポーツブランド「On(オン)」とも連携。6月には札幌校舎でオンジャパン代表の駒田博紀氏と、湘南校舎の陸上競技部駅伝チーム出身で同社の陸上競技チーム「On Athletic Club」に所属する阪口竜平選手(体育学部2019年度卒業)による講演も実施。同社の企業理念や社会貢献活動、プロアスリートの仕事の社会的意義などを聞き、学びを深めてきました。

今回のボランティア活動には、1年次生から3年次生まで約20名の学生と本学科の教員2名が参加。26日、27日には札幌市・大通公園に設けられた参加者受付でゼッケンの配布を担当し、参加者が二次元コードをリーダーに読み取る手助けをしながら、エントリーナンバーを書き取り、後部に用意されたゼッケンを探して手渡すまでの一連の作業に手分けして取り組みました。28日の大会当日は、40km地点に設けられた給水ポイントで配布されるスポンジの用意を担いました。大きなバケツに水と氷を満たし、スポンジに冷たい水を含ませてテーブルに並べ、ランナーが到達するとマスク越しに「頑張れ!」「あと2km!」とエールを送りながら次々とスポンジを配布。足りなくなったスポンジを用意したり、並べたり、使い終わって道路上に投げ捨てられたものを回収したりと休みなく作業にあたりました。当日は気温が上がったこともあり、ランナーたちは積極的に紙コップに入った水やスポンジを手に取り、学生たちに「ありがとう!」「ボランティアの皆さんも頑張って」と声をかけていました。

参加した学生たちは、「プロ野球やJリーグのユニホーム、仮装など特徴的なコスチュームで走る市民ランナーの方にはそれに合った声をかけるなど工夫したことで喜んでもらえたと思います」「スポーツ大会のボランティアは初めての経験でしたが、皆で助け合って、楽しく動くことができました」と話していました。学生たちを指導した服部正明教授は、「大規模スポーツイベントのサポートを実践的に学ぶ機会にしようと10年以上前から継続していますが、2年間は新型コロナ禍で大会が開かれず3年ぶりの実施となりました。今回は、北海道マラソンに深くかかわるオンジャパンとも連携したことで、学生たちはスポーツイベントの社会的意義や大会を支えるスタッフの大切さ、準備の大変さなどを多角的に学んでくれたのではないかと思います」と語っています。